乗鞍高原〜上高地    2006.12.27-30

 今年も異常気象なのでしょうか。年の瀬も迫っているというのに山地でも雪が少なく、スキー場は軒並みにやっと一部滑走可という程度。乗鞍高原もこのままでは歩くスキーは難しい。年末寒波が予想されていましたが、本当に来るのでしょうか。
 路面に雪はなく、平湯峠越でも難なく乗鞍高原に入ることができました。定番の<まずは雪遊び>ができなくて困りましたが、宿舎のペンション『ノーススター』はトランポリン、卓球台、テーブルサッカーゲーム、エアホッケなど遊具がいっぱいあって子どもは暇をもてあますことはありません。夜から雪が降って、2日目は何とかネイチャースキーをすることができました。それでも積雪量にあわせて午前中は休暇村〜夜鳴峠、午後からは一ノ瀬園地と工夫しました。歩くスキーを初めて履く子どももいましたが、やっと滑れるような斜面を見つけて根性で滑っていました。やっぱり犬と子どもは雪が大好きですね。夜は恒例の梶さんの動物の話。毎回のようにエヌエスネットのキャンプに参加する子どももいるのですが、毎回写真と資料が新しい。先生の創意工夫と努力には頭が下がります。
 3日目は上高地往復。今回のキャンプの目玉ですが、上高地の宿泊ができなくなり、日帰り往復に。残念!そしてどこで引き返すかをいう難しいしい問題が!果たして天候は?前夜から猛吹雪で積雪40cm。除雪車が動きまわっています。マイクロバスで釜トンネルへ。釜トンネルの長く急な登りは体力のない子どもにはこたえます。いよいよ大正池までの車道歩き。ネイチャースキー(BCタイプ)の板をつけて歩き始めます。途中除雪車のおじさんから「板をつけて車道を歩いてはいかん」としかられました。冬も工事関係車がはいる上高地への道は「車道」なのですね。大正池ホテル横の広場で休憩の後、大正池へ。湖畔の雪原はブリザード(地吹雪)が吹き荒れていました。わずかに晴れた雪雲の間からは白銀に輝く焼岳が顔を見せましたが、凍えたからだの子どもたちには冬山の美しいけしきを楽しむ余裕はとてもなかったようです。それでもがんばって田代池まで行ってきました。帰りは滑ってくることはできませんでしたが、遊び好きな子どもたちは大正池ホテル横広場の階段滑りにチャレンジしました。もっといっぱい滑らせて上げたかったな。これが指導者としての感想です。
 今回のネイチャスキーは天候、積雪状態とも最悪に近いものでしたが、子どもたちは最後まで全員歩きとおしました。体力的に余裕のない子どもにとってはでもつ遊びの部分は少なかったかもしれませんが、そんな子にこそがんばりとおしたことに自信をもってほしいと思いました。また、余裕のある上級生の子どもが小さい子の面倒を見てあげている姿はたくましく、うれしいものでした。今回もペンション「ノーススター」のスタッフ、、ODSSのスタッフのみなさん、動物観察の講師でありながらスタッフの一員のように子どもたちの面倒を見てくださった梶さん、そして子どもたちをよくまとめてくれたキャンプリーダーのMには大変お世話になりました。ありがとうございました。

冬の自然体験
ペンション「ノーススター」前。雪が少ない。 靴あわせ。板のレンタル。 梶さんの動物の話
休暇村前で準備体操 夜鳴峠到着 さらに登る 雪の積もった車道を滑る 一ノ瀬園地へ出発
第1食堂前で休憩 斜面を見つけて滑る カワセミフィギュアの色付け きれいに出来上がりました
釜トンネルの登り 大正池へ 大正池から田代池へ 白銀に輝く焼岳 田代池のほとりで
田代池からの帰り 大正池ホテル横の階段滑りにチャレンジ 釜トンネルでゴール
振り返り 帰る日は快晴(みどり湖SAから見る穂高連邦)