金華山長良川自然学校

−達目洞のトンボと遊ぼう−

 入梅間近ですが、山の緑も初夏の装いになり金華山の裏手、達目洞(ダチボクボラ)は気持ちのいい季節になりました。カエルもトンボも大喜びの季節ですが、どういうわけか立つ風邪を引いた子どもがでで何人かキャンセルになってしまいました。でも、少人数のほうが自然に親しむのには具合がよく、もちろん、自然に対してもインパクトが小さくなるので、達目洞で遊ぶのにはいいのかもしれません。
 さて今日の子供たちのお目当ては?「よくわかりません」。強いて「面白いことを見つけにきた」という答えをもらいました。はたして子どもたちは何か面白いことを見つけることができるのでしょうか。金華山と達目洞への登山道に入りました。まず最初のセイフティートークで聞いたヤマウルシさがしです。子どもたちは
葉っぱの形とつき方、じくの色からウルシが見分けられるようになりなした。そして葉っぱ遊び。ツルツルの葉っぱの中でいろいろの種類を見つけ出す。少し細長くてギザギザがないもの、半分ギザギザがあるもの、しっかるギザギザがあるもの(カにさされたところを掻くのに都合がいい)。知らない間にしっかり分類ができてしまいました。名前を覚える必要はありません。でもこれらは照葉樹の山、金華山を代表する樹種(ツブラジイ・アラカシ等)なのです。そしてついに見つけました。ヘビの抜け殻!伸ばすと子どもの背ほど。でかい!また見つけました。泥のところに指がはっきり出た足跡が!これは…。アライグマ。本物は出てきませんが、想像すると楽しいですね。
 お昼は達目洞の木道の上 。ヒメコウホネが咲いていて、カワトノボがとまっています。いつきても楽しいところです。自然体験指導者の上村さんも飛び入りで加わって、子どもたちに「イタドリ笛」や「アシ槍」を教えてくれました。そして、トンボとりにチョョウチョとり。捕まえたら、よく観察してから逃がしてあげました。最後はオタマジャクシとり。本当は持ち帰って育てたいとこですが、「遊んでくれてありがとう」といって帰してあげました。
結局子どもたちは十分堪能して(えっまだ遊び足らない?)、達目洞を後にしました。
 達目洞は岐阜市の中心近くにありながら里山の雰囲気を残す素晴らしいフィールドです。でもこの場所が本当に生かされるのは、この自然の中で子どもたちが思いっきり自由に遊べるようになったときだと思います。それまではそれまではこの自然の保全に力を入れなければいけなませんが、そのためにも多くの子どもたちそして若いお父さんお母さんたちにこの自然の素晴らしさを味わってしっかり理解してもらいたいと思います。

2006.6.10

ヤマウルシ見つけた ヘビの抜け殻発見 もくどうの上で木道の上でお弁当 ヒメコウホネが咲いていました アシ槍投げ
アライグマの足跡発見 トンボ採り モンキチョウ捕まえた トンボ捕まえた