金華山長良川自然学校

−長良川で魚とり−

 まだ梅雨は明けていませんが、子どもたちは夏の川遊びを待ちわびたように集まってきました。今回のテーマは長良川で魚をとって観察しようというものです。講師は長良川の魚をとり観察30年の後藤宮子先生です。先生は最近は足を悪くされ、外へ出るのとも少なくなったそうですが、子どもたちのために来てくださいました。10歳ころの体験が人間の人生の基礎を作る、というのが先生の体験的持論です。
 観察ポイントは藍川橋しもの小川の流れ込みです。先生をお迎えにあがり現場に到着したときには子どもたちは水遊びの興じていました。そしてお目当ての魚観察のほうは?…大人のスタッフの力も借りて魚を捕まえてみると、オイカワ、オブラハエ…、そして見かけぬ魚が混じっていました。その名前は…?コクチバス!ブルーギル!!日本の固有種を駆逐しつつある問題となっている外来種です。(個人的には小さい頃から慣れ親しんできた長良川がいつのまにか「よそ者」の魚にのさばられていたことがショックでした。)後藤先生は子どもたちに河の自然環境を守ることの大切さを話されていました。そのためには日常生活のなかで川の水を汚さない心がけが大事だと。長い間川と魚に親しんでこられた先生の重みのある言葉でした。
 とにかく子どもたちには天然の川の水で泳ぐことの楽しさ、その中で魚を捕まえることの面白さを味わってもらいたいものです。(このあと管理されたプールで子どもが排水溝に吸い込まれなくなるを事故が起こり、それに対応して多くのプールが使用中止になりなした。これも大きな流れで見ると子どもたちを自然の川から遠ざけてきたことのつけだと思います。) 藍川橋から鵜飼広場(長良橋かみ)までという短い川くだりでしたがあっという間に終わりの時間が来てしまい、子どもたちにはまだまだ遊び足らない感じだったかもしれませんが、参加者のすべての子どもたちにとってとても貴重な川遊びのけいけんたっだと思います。一人でも多くの子どもたちに川遊びの体験を!。

藍川橋でゴムボートの準備。子どもたちもお手伝い 川の楽しさは危険と背中合わせ。スタート前のセイフティトーク 藍川橋かみの流れ込みで魚とり 後藤宮子先生の魚のお話 天然のプールで泳ぎまくり
清流長良川くだり 人の入らない浜に漕ぎつけます わんどで泳ぎまくり 「あー楽しかった」 といいながらまた飛び込む

2006.7.8