金華山長良川自然学校

−長良川で笹笛を作ろう−

 今回予定していたカヤネズミ観察は取りやめて笹笛作りに変更。というのも、2年前の大水で姿を消して以来カヤネズミもやっと戻ってきたようですが、カヤネズミの専門家大野先生の話ではまだ「体力回復」が不十分なのでそっとしておいてやってほしいとのことからです。
 それでまずは川原の散策。河渡橋かみのグランドからスタートです。「わが道を行く」アサ-Gが道のない川原ぞいを進んでいきます。人が入ってこないここは動物たちの天国。川岸近くには小魚が群れ泳ぎ、水辺には鳥やタヌキやヌートリアの足跡がいっぱいありました。やがて水際も川原がなくなって行き止まり。さあどうする?!アサは果敢に(無謀にも?)「前人未到」の草薮の中に突っ込んでいきました。そこはヌートリアの獣道らしく、その証拠に真新しい糞が落ちていました。藪を無事突破。「小紅の渡し」に着きました。ここで対岸の船頭さんを呼んで渡してもらいます(ちなみにここは「県道」で料金はタダ)。秋の川水はとても澄んでいて気持ちのいいひと時でした。
 散策の目的地は「笹笛」材料の笹のあるところ。途中チョウチョ(キチョウ)がいっぱいで子どもたちはチョウチョとりに夢中です。そして誰も入ってこない川原でお弁当。いい景色の中でのおにぎりはとてもおいしい。 お目当ての「笹笛」の場所へ。材料は現地調達。笹はうまい具合に穴が開いているので、作業は空気の出口になる穴をあけるだけ。吹き口の穴の調整は割り箸を使ってやります。といっても穴の明け具合は微妙で子どもが簡単にできるものでもありません。それでも子どもたちは大人の手も借りて全員音の出る笛を完成させました。帰り道は子どもたちが吹く笛の音が鳴り響きました。そして、最後のヒットは、子ども一人がカヤネズミの巣を発見したことです。下見であれほど探して見つからなかった巣をいともかんたんに見つけてしまいました。やはり子どもの目はいいですね。
 こうして長良川の水辺のさわやかな秋の一日は終わりました。長良川には、まだまだ人が知らない遊びのフィールドがたくさんあることを実感しました。

河渡橋の左岸の水際をかみに向かって進みます。 さっそくヌートリアの糞発見 川原の草薮の中へ。「前人未到」の獣道を歩きます。 ここはヌートリアの通り道。真新しい糞が! 岸近くの川の中には小魚がいっぱい。
「小紅の渡し」川の水は澄んで、風が心地よい。 チョウを捕まえました。(モンシロチョウでよく見えない?) 川岸で食べるお弁当はおいしい。 「お宝」をいっぱい集めました。―ヌートリアの糞 川虫探し。ヒゲナガカワトビゲラが見つかりました。
笹笛作り。みんな集中しています。 もう一度「小紅の渡し」で船に乗せてもらいました。 最後にお手柄。カヤネズミの巣を発見しました。わかるかな?

2006.10.14