金華山で野生動物に出会おう

―けもの道で野生動物をキャッチ―   2007.8.19 in 達目洞 

 このところ36℃を超える猛暑が続いていますが、金華山の生き物たちはどう過ごしているのでしょう。「水ガキ」たちは活発に動いているようですが、金華山で遊ぶ子どもたちは動きが悪いようです。「金華山で野生動物」のプログラムも参加者の子どもたちが希少化していて今回も近くの小学生が参加してくれただけでした。その代わり、「金華山サポーターズ」の元少年少女の皆さんに研修をかねて参加してしていただけました。
 野生動物(とくに哺乳動物)には簡単に合えるものではありません。そのことが今の子どもたちに野生動物を縁遠いものにしているのかもしれません。ただそれだけに野生動物にであったときの感動は格別のものです。その感動を少しでも多くの子ども他たちに味合わせてあげたいというのが私たちの願いです。
 出会うことがむづかしい野生動物を近くに感じるのがフィールドサイン(動物の足跡や食べ痕や糞など)です。そこでまずは動物が活動している「フィールド」探しからはじめましょう。哺乳道物や鳥たちは山の中の水場や湿地に集まってきます。今回も、石膏足跡とりのプログラムからはじめます。達目洞の高架.下の湿地は適度の水が引き石膏足跡とりには絶好の状態になっていました。参加者はアライグマなど好みの足跡を見つけて型をとりました。まずは全員うまくいったようです。ただし、2つめの大物(サギの足跡)と狙った子どもは失敗しました(大きすぎて石膏が足りなかった)。いいお土産ができました。
 午後のプログラムは実際のけもの道の観察とセンサーカメラの仕掛けの説明です。達目洞は
イノシシの活動が活発で山の中には明瞭なけもの道ができています。そこで野生動物に出会える仕掛けですが、まずは赤外線センサーカメラ。梶さんが前日仕掛けたデジタルのセンサーカメラにはしっかりタヌキの姿が映っていました。これには参加者全員が納得。写真ではなく本物には出会えないかって?……お見せしましょう!そのために前日ワナ(シャーマントラップ、捕獲許可済)をしかけておきました。その1つに何かがかかっており開けて見ると、ヒメネズミ。本物との出会いに一同感激。かわいい!きれい!野生動物は美しい!梶さんは計測してから(木に登るヒメネズミアカネズミにくらべて後ろ足が短く、尻尾が長い)、逃がしてあげました。放たれたヒメネズミは一目散に森の中に走り去る、と思いきや、「7段跳び」ぐらいでそのまま木の根もとの巣穴に引っ込みました。これにはびっくり、感動しました。参加した子どもたちは野生動物から生きる力を感じることができたでしょうか。

木の枝エンピツ作りの説明(これは指導者用) 高架下の泥地でどうぶつの足跡観察 アライグマの足跡がいっぱい 石膏で動物の足跡とり この子は大物(アオサギ?の足跡)狙い→大きすぎて失敗
岐阜市の野生動物の写真 センサーカメラ(これで野生動物をキャッチ)の説明