金華山で野生動物に出会おう

―金華山のタイワンリスに出会おう―   2007.12.16 in 岐阜公園 

 今回は『金華山で野生動物に出会おう』の最終回。必ず生きたリスに会わせてあげると公言して子どもと集めました。金華山のタイワンリスは減ってきていると言われていますが、本当にそんなことができるのでしょうか。……実は「裏技」を使ったのです。
 梶浦先生が下見したポイントにやってきました。そこにはエサ台とエサかごがセットされていました。タイワンリスの餌付けが行われている場所です。エサのクルミとピーナツとヒマワリの種を置いて待っているとしばらくしてリスがやってきました。子どもたちは大喜び。自分でエサをあげに行ったり、動き回るリスを目で追いかけたり何時までもリスと遊んでいました。いつもは落ち好きのない参加者の子どもも今回は集中してリスを観察していました。
 野生動物を観察するのにエサでおびき寄せるという手を使うのは「邪道」、「掟破り.」だという反対意見もあるでしょう。「本物の自然体験」をうたい文句にしているエヌエスネットとしてのイージーな手段ということは認めますが、子どもたちが喜んでいる姿を見ていると、餌付けして観察するのも立派なやり方だと感じました。自然観察では、植物と動物とではあきらかに子どもたちの反応が違います。子どもたちは動くものが好きなのです。中でも哺乳動物は大好きです。ただ、昆虫や魚や蛙などと違って、野生の哺乳動物は捕まえて触ることできないのはもちらん、近くで見るのがとても難しいものなのです。だから今回のような子どもたちが目の前で野生動物を観察するという機会はとても大切だと思いました。

タイワンリス観察1 タイワンリス観察2 タイワンリス観察3 タイワンリス観察4 クルミを割ってエサにする
タイワンリスの糞? テンの糞? タイワンリス観察のまとめ―岐阜公園無料休憩所 餌付けされたヤマガラを呼び寄せる―金華山頂上で