金華山・長良川の生き物と遊ぼう

―長良川で生き物と遊ぼう― 2008.8.10 in 長良川(藍川橋〜鵜飼広場)

 長良川を見る視点はいくつかあります。@川沿いのホテルの窓から見る。A堤防道路の車の中から見る。Bホテル街のプロムナードを歩きながら見る。B川原でバーベキューやりながら見る。いずれもきれいな清流長良川を見ることができますが、それはあくまでも外からの視点です。どっぷりつかって長良川を味わうには川に飛び込んで川と一体になる必要があります。けれどもそれには体力と技術と経験が必要になります。でも子どもにも簡単に川を身をもって体験できる道具があります。それはEボートとライフジャケット(救命胴衣)。
 そこでEボートとライフジャケットを使った自然体験。藍川橋の川原でEボートに主動ポンプで空気をいれます。子どもにも手伝ってもらいますが、子どもだけの力では無理。そこでお父さん登場。力の見せ所です。セイフティトークの後、さっそく川の中に漕ぎ出します。少し進むと、山と河川林に囲まれて自然豊かな川の真ん中に入っていきます。自然の中で遊んできたお父さんたちも「ほんとうに大都市の中を流れる川なのか」と感動の面持ち。子どもたちはというと、最初ためらっていた子もだんだんに川の中に飛び込んでいくようになり、味を覚えてしまうと飛び込んでは上がり、上がっては飛び込みの「鵜飼の鵜」状態。「子どもって本当に飛込みが好きなんですねー。」
 今回は「長良川の生き物を観察をして楽しむ」の予定で、@川の中からのバードウォッチング、A浅瀬で小魚を取る、B川岸でフィールドサイン(野生動物の糞や足跡など)を探す、などを計画していましたが、水位がやや高く予定ポイントの中川原ではBをあきらめ、水ぎわの潅木の下にたもを入れてみました。すると小魚にまじって珍しい魚が取れました。ひげが生えた“ギギ”「柳の下のドジョウならぬギギ」で子どもたちもびっくりしていました。水位や川の水の状態によって魚たちが生態を変えるという面白い発見ができました。
 次回のEボート川下では魚の観察を中心にして川の中からしかアプローチできないようなポイントを探ってみたいと思います、きっとあたらしい発見(「外来種」がのさばっているという怖い発見も?)があるはずです。