2 0 0 8 夏 の 野 麦 子 ど も 自 然 体 験 村
2008.7.20-8.2
楽園野麦から灼熱地獄の岐阜へ戻ってきました。
今回は参加者が少ない、ボランティアリーダーも思うように集まらず、厳しい状況でキャンプに入ることになりました。それでも、直前になり次々にボランティアで過去のキャンプリーダーや野麦キャンプの卒業生が参加してくれることになり、何とかなる!、いける!という感触をつかみました。
結果はすばらしいキャンプになりました。ひとつひとつのプログラムがしっかりこなせ、大変充実したものになりました。それができた理由は、なによりも参加者がまとまって行動できたことです。ボランティアリーダーも経験がほとんどないにもかかわらず、協力し合って自分の役割をきちんと果たせたことも大きな要因です。それに加えて2人の中学生の活躍の大きかったと思います。プログラムだけでなく食事準備などの生活面でも率先して動き、年長者として見本を示しました。初参加で最年少の子どもも最初のうちは何かにつけ周りと衝突していましたが、後半になるとリーダーのサポートもあり、まわりの一緒に行動できるようになりました。そして見事に頂上まで登りきる根性を見せました。
今回のキャンプの成功を象徴しているのが、乗鞍登山での全員登頂です。はじめは精神的にも、体力的にも無理があると考え下山組も想定していましたが、日にちが近づくにつれ、全員頂上まで行きたいという雰囲気になってきました。そして、乗鞍登山当日、思いがけないアクシデントが。ラジオ体操中岩さんが肉離れを起こしてリタイア!全員奥千町卯までで下山か、全員で頂上を目指すかの厳しい決断を迫られることになりました。とにかく、出発する前に全員に「隊がばらばらになったら、その時点で登頂は断念」と釘を刺しておきました。そして、登り始めると、先走るものも遅れるものもなく、全員そろって奥千町に到着しました。出発して4時間、まさに「足がそろって」いました。次の日も予定どおり4時半に出発。しっかり、まとまっていきました。これで全員登頂の成功を確信。実際、7時半には頂上についてしまいました。十分景色を堪能した後、雪渓でも雪遊び。余裕で下ってきました。最後の避難小屋からのくだりはフリーにしました。そこで分かったのが、みんなの足がとても強いこと、逆に足の強い子が我慢して弱い子にあわせていたという事実。改めて全員の足並みをそろえようという協調心が実感できました。こうしてすばらしい乗鞍登山の2日間が終わりました。 <高屋(良さん)記>