RACサマーキャンプin板取
2009.8.19.8.29
今年の夏休みは前半雨にたたられましたが、その分後半は天候も安定し、その中で板取キャンプはすばらしい「川に遊び、川に学ぶ」キャンプになりました。改めて川の体験フィールドしての板取のすごさを実感しました。
今年はすべてに恵まれました。@天候 水の冷たい板取の川遊びでは暑い日ざしが一番です。好天が続いたお陰で水位も高くなく楽しい水遊びができました。アブも例年になく少なく(といっても板取の夏が初めての人にとってはアブは脅威?)快適な川の時間が過ごせました。 Aフィールド環境 いつものことながら、板取の水のきれいさと冷たさをかんじました。当然、川の流れは毎年変わるものですが、今年はそれほど川は荒れた感じがなく、門原の川の遊び場は深みが復活し、改善されたような気がします。ただし、洞戸の板取川はかつての飛び込みの淵は今は土砂の流入によって見る影もなくなっています。板取キャンプのハイライト<川浦渓谷の谷の遡行>は弱い子1名を除いて全員ゴールまでたどり着けたのは、川の状況に恵まれていたことが第一条件でした。もちろん今回はウェットスーツの着用で冷水対策をした上で学生リーダーを含めたスタッフが完璧にサポートしたこととが大きかったと考えられます。 B参加者、スタッフ、地域の人たち 今回は不景気の影響は参加者が極端に少なくなり(それに加えて新型インフルエンザの影響まで出ました) 、主管者として残念で参加者の子どもたち申し訳ない気もしましたが、ふたを開けてみると参加者の子どもたちとスタッフが一体となりファミリーな雰囲気ができていったことはとてもプラスだったと考えています。スタッフと子どもたちがほぼ一対一でキャンプがすすめられてい行ったことはある意味ではとても贅沢なことです。学生リーダーにとっても可能なかぎり子どもたちに目配りすることができたことによりそれだけ余裕を持って子どもに対応でき、キャンプを通じての学びの機会が広がることにつながったと考えます。門原の人たちのキャンプに対する理解も進み、今年は一段と協力いただいた気がします。その気持ちは子どもたちにも伝わり、村の人たちへの感謝の気持ちは<感謝の手紙>(学生リーダーの提案)、お別れパーティーへの<招待状>、<お別れパーティー>の出し物にしっかり出ていたと思います。今年も子どもたちと村の人たち(お年寄り)との素敵な交流ができたと思います。
こうしてとてもまとまりのある充実した1週間が終わりました。今回の参加者はみんなとてもいい子で子どもたちの間でのトラブルやいじめめいたこともほとんどなく、参加者、スタッフともにとても気持ちのいい時間かすごせました。しいて不満らしきことをあげると、子どもたちのぶつかりあいがなく、「ドラマがなかった」ということでしょうか(これは贅沢)。 ただ、長期キャンプにこだわるエヌエスネットとしては 多様な子どもたちが厳しくて楽しい本物の自然をしっかりと体験する場を作っていくことを大切にしていきたいと考えます。
キャンプ終了の翌日8月30日の総選挙で政権交代が決定しました。新政権が「金にならない(金では換算できない)」自然体験の価値を評価し政策につなげてくれることを期待します。
最後にお世話になった高齢の門原の方々へがいつまでもお元気でいられることを願ってお礼に代えさせていただきます。
高屋(良さん)記
地球環境基金助成事業