2010夏 の 野 麦 子 ど も 自 然 体 験 村
2010.7.25-7.31
今年は諸事情から2週間のキャンプを取りやめ、1週間のキャンプ2本に分けました。前半は野麦キャンプの初参加の人を想定した<初級編>、後半は長期キャンプに慣れた人、野麦キャンプのリピーターを対象とした<中級編>。募集をかけてみると、<初級編>はほとんど入らず、<中級編>に参加者が集まってしまいました。(原因の一つには名古屋などの夏休みの始まりを読み違えたこともあります。)
ということで、期待半分、不安半分で本番に入りましたが、あけてびっくり、参加者がすべて前向き。充実した1週間になりました。
[象徴的なプロググラム]
@<野麦峠へのロングナイトウォーク>−9kmの夜の車道(車は一台も通らない)をライトを点けずに歩いて峠を目指す:初日に林道の<ナイトウォーク>を体験して2日目にハードな挑戦。(もちろん途中リタイヤあり、でスタートしましたが)結果は、最年少の小2を含め見事全員完歩。「完歩賞」は峠の自販機のジュース。でも本当のご褒美は歩き通した達成感と暗闇の中に蛍の幻想的光でした。夜空をこがすような遠くの稲光もとてもきれいでした(企画した側からすると雷雲が近づいてこないか、びくびくでしたが)。
A<乗鞍登山>−「無印キャンプ場」から奥千町避難小屋1泊を経て乗鞍岳頂上を目指す:これも全員そろって見事避難小屋までたどり着きました。特筆すべきは「えらい(疲れたの意味、岐阜、名古屋などの地域言葉)」や「もう嫌だ」などの弱音、泣きが一切入らなかったこと。「えらい!(これは標準語)」
B<キャンプファイヤー>−キャンプの総まとめ:今回は多くがはじめての参加者ということがプラスに働いて、安易に定番のクイズやゲームに流れることがなく、各グループが工夫を凝らして面白い出し物をだしてきました。中でも、あるグループは話し合いと準備を進め素晴らしい出し物を用意してくれました。替え歌でキャンプを振り返るといったものでした。その思いは全員に伝わって、感極まって涙を流す参加者、リーダーもいました。素晴らしいキャンプを象徴する素晴らしいキャンプファイヤーでした。 高屋(良さん)記
[野麦キャンプ ベスト3]
1位 キャンプファイヤー
2位 乗鞍登山
3位 温泉川遊び
[参加者の感想文より]
・ 「そしてぼくのいちばんこころにのこることは二つあって、1つはキャンプファイヤーです。はじめてキャンプファイヤーをやるし、みんなで火をつけてあかりをてらしていました。二つ目は友達です。さいしょは友だちができるかどうかは、しんぱいでした。けどいまはいっぱいいるのでこれはこのキャンプのおかげだと思います。」(小5男子)
・ 「出し物決めでは、なかなか意見がまとまらなかったけど、話し合いをしているうちにまとまってよかったです。…キャンプファイヤーではキャンプソングをつくったら、すごくいいキャンプソングになったのでよかったです。みんなとわかれるのがさみしいです」(小5男子)
・ 「最初は友達がいなくて、1週間大丈夫かなあと思ったけど2日目から一杯友達ができてとってもうれしかった。昨年も1週間のキャンプは行ったことあったけど、この野麦みたいな不思議なキャンプは初めてだった。でも自分にとってもあって、とってもたのしかった。のんびんがんばるキャンプって感じだったからとくに…。」(小6女子)
・ 「1日目のお散歩では、ヘビのぬけがらを見つけたり、川の音をきいたりと。自分が住んでいる名古屋にはない自然のすごさを体感した。2日目と3日目の川遊びでもすごく川が冷たくておどろいた。…また温泉では、たくさんのアブがいて、正直いやだったけど、これも野麦のきれいな環境のおかげだなって思った。そして、天然の露天風呂から見える風景はすごかった。4日目、5日目の登山では…3:00ごろおきて外に出た時は外に出た時はとても寒く、同じ日本なのかなって思うほどおどろいた。」」(中2女子)