2010.3.26-31
今回の東日本大震災で被災され方には心よりお見舞い申し上げます。
日本中が重苦しい状況に置かれた中、子どもキャンプの実施には考えさせられることがありましたが、私たちの使命は子どもたちが自然の中で元気に遊びまわる場を提供することにあり、10年間続いてきた野麦の長期キャンプをやめるわけにはいかないというのが正直な気持ちでした。ただ、直前に飛騨の頻発地震も心配された親御さんからキャンセルの申し出があり、最少催行人数を下回ってしまいました。それでも東京から野麦キャンプの卒業生がボランティアリーダーとして駆けつけてくれるというので採算度外視で実施する覚悟でした。そのあと、参加申込み者からインフルエンザにかかったとの連絡も入り、綱渡りものでしたが、ようやく実施にこぎつけました。
参加者はわずか4名、しかしすべて野麦キャンプのリピーター。3名のボランティアリーダーはいずれも何度もエヌエスネットのキャンプにかかわってくれた野麦キャンプの卒業生。これに2名のスタッフ、講師に協力いただき、体制が整いました。この時点で、今回のキャンプの成功は確信できました。そしてその結果は?
「野麦キャンプ史上最強」のものになりました。
見てください、上の写真を。2名がネイチャースキー初体験でした、中2と小6の女の子でやる気満々元気いっぱい。女子パワーに押されて黒一点の男子リーダーが気の毒なくらいでした。
天も味方しました。最低気温が-10℃、12℃と寒さ続きましたが、積雪量十分、雪質最高でネイチャースキーを存分に楽しむことができました。何よりも宿舎の「野麦学舎」の校庭には雪がたっぷりで、イグルー作りや「雪上オリンピック」を行うことができてのが、本来の春の野麦に戻ったという感じてありがたかったです。
特筆すべき点
1.集落の中からスキー板(クロスカントリスキー)をつけて歩きはじめることができた。雪に覆われた畑(野生動物の足跡がいっぱい!)を横切り、そのまま森の中に入っていくことができた。
2.狭い樹間をぬって「積雪期前人未到」の森の中に分け入ることができた(ネイチャスキー初めて2日目のふたりも!)。
3..集落のはずれからスキー板をつけてキャンプ場のてっぺんまで登り、ほとんど板をつけたまま滑り下りてきた(野麦キャンプ史上初!)
4.「囲炉裏端の集い(お別れパーティー)」で久々に劇が復活した。3時間足らずの時間で出し物の話し合いから、小道具づくり、練習までやってのけた。まさに特筆もの。
最初のオリエンテーションで掲げたテーマ「自助」、「自力」、「自律」を地で行っている活躍ぶりでした。これで「自信」がつかないわけがない。若いリーダーも年寄りのスタッフも参加者の子どもたちから元気とパワーをもらいました。
やってよかった!
3月26日
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いきなりスキー板をつけて雪に覆われ畑の上を歩きだす | 雪に閉ざされた村の神社 お礼と安全祈願のお参り |
初めてのネイチャースキーの感想は? 「楽しい〜〜!」 |
雪が多いのでこんなところもゲレンデ(遊び場)に | 天燈(紙製熱気球)づくり―設計者が文系で上げることができかった |
3月27日
3月28日
3月29日
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民家の前からスキー板をつけて歩きだす | ビニールハウスの畑の中を進む キツネやタヌキの足跡がいっぱい |
集落のはずれから森の中へ 木の間をぬって登るのが大変 |
仏様にネイチャースキーの安全を祈願 昔の「女工さん」もこうしてお祈りした? |
「鉄塔の森」の壁を滑る ネイチャースキーが初めての子も果敢に挑戦 |
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今回のネイチャースキーは足がそろっていてどこでも駆けまわれた | ネイチャースキー3日目にしてこの通り森の中をすいすいと | 手造り水ロケット飛ばし ぶっ飛びました! |
「梶さんの動物の話」 今回は新分野の鳥の写真がいっぱい |
自分たちでつくったイグルーの中 みんな集まると寒くないね |
3月30日
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「雪上オリンピック」 “バベルの塔” |
「雪上オリンピック」 “雪玉的当て” |
「雪上オリンピック」 “2人3脚” |
「雪上オリンピック」 “宝探し” |
「雪上オリンピック」 “スノーフラッグ” |
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「雪上オリンピック」 “8の字リレー” |
恒例のぼたもちづくり エゴマが好評 |
囲炉裏端の集い 参加者の出し物「オムニバス日本昔話」 大傑作! |
囲炉裏端の集い “記憶力動物名しりとり” 年寄りには厳しい? |
3月31日
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最終日の大掃除 雑巾がけで床もピッカピカ |
振り返り・分かち合い あっという間の6日間でした |
野麦は最終日も雪だった |