クリスマス寒波でどっさり降った雪、今シーズンは石徹白らしい冬になりました。
“カルヴィラいとしろ”に着くと早速歩くスキーの練習ゲレンデのグランドへ一歩足を踏み入れるとズボズボズボ…、股まで潜ってしまいます。下の除雪された場所で板をつけて上がります。歩くスキー(クロスカントリースキー)の威力、深雪でも脛までしかもぐりません。気温は冷えて雪質最高。雪が軽くラッセルはきつくありませんが、このコンディションでは練習より雪と戯れて雪になじむことが一番。周り一帯がゲレンデ、適当な斜面を見つけて上っては滑るのを繰り返します。転んで雪まみれになっても、楽しい!でも、こけすぎるとちょっとめげる?
 夕方からは定番の<中居神社でムササビ観察>。境内は人が入った跡はなく一面深雪に覆われています。ここでも膝までのラッセル。雪の上に腰掛けるようにして後ろに倒れると、そのままで「ムササビ待ち体勢」。スギの木立の上に開ける夜空は満天の星。これだけでも感動もの!でも寒い。「いつもの木」に注意を注いでいると…、黒影が!ムササビがやってきました。ライトを照らすと光る眼が。そして、隣の木にも光る目が!(発見者、リーダーのY――目がいいってすばらしい) なかなか飛んでくれませんでしたが、Yの追跡観察の結果、一匹が上のほうに上っていき、「飛ぶよ、飛ぶよ!」 全員注目の中、見事滑空してくれました。ライトに照らされたムササビの白い腹がみんなの瞼に焼き付けられました。「ロスタイム5分」の時間切れ寸前でした。よかった、よかった。
 2日目、青空が広がり、風はなし。絶好のネイチャースキー日和です。ただし、<大杉コース>は車道の側面からの雪崩が怖いのでとりやめて<和田山コース>へ。今回はネイチャスキーが初めての参加者もいるのでと思っていましたが途中までで引き返し、と思っていましたが…。
 朝日を浴びながら、中居神社からのスタート。木々は雪をかぶり、雪面はそこかしこに動物の足跡が。キツネ、タヌキ、テン、ウサギ…。雪は深いけれど、軽い新雪なので快調に進んでいきました。最初の目標の<ヤドリギのポイント>へはあっという間についてしまい。すぐに目標を変更しました。「全員、和田山に向かって進め!」 これまで3回<和田山コース>は行っていますが、いずれも雪と転向に阻まれ途中までしか行けていません。長い道のりですが、途中楽しいこともあるます。子どもの一人がウサギに見つけました。縦横に走り回ったウサギの足跡はいっぱいあるのですが、姿を見ることはなかなかないのです。これは「発見」です。
 スタートしてから5時間、空が開けてきました。風が吹いてきました…。そしてついにゴール!和田山牧場跡につきました。一面の雪の原。目の前には野伏ヶ岳と薙刀山、向こうには白山連山。雪山好きにはたまらない場所です。とにかく、「少年隊、雪の和田山初制覇」 頑張りました。
 しかし、苦難が待っていました。スキー(しかもクロスカントリースキー))を始めてわずか2日目のT。ゴール目前にして雪の壁が待っていました。わずか10mほどの雪の斜面を登るのに30分を費やしてしまいました(急斜面登りの技術を教えずにここまでつれてきてしまってごめん!)。自然との闘い、自分との闘い。これも<ネイチャースキー>です。帰りの林道滑降ではこけまくり。ついに「泣き」がはいってしまいました。それでもリーダーの「叱咤激励」の末、ゴールしました。すでに薄暗くなっていました。よく頑張りました。今回のMVP(MIP)は間違いなくTです。
 3日目、裏の森の展望台までの「ハイク」。前日に比べれば今日は「楽勝」です。森の人場で遊んだあと、展望台まで登り、いっきに(といっても転びながら)滑り降りる。途中から雪になりました。そして、最後のひと遊びの終わりました。

 あっというまの3日間でした。石徹白ありがとう。来年もまたね!

12/27   「」。
 長良川鉄道で北濃駅に到着
雪はたっぷり
いきなりのネイチャースキーは深雪の中へ 
板を外すと股まで潜ってしまう 
斜面を登って滑る
深雪で登るのが大変
中居神社でムササビ観察
雪の上に寝っころがって登場を待つ 
⇐ムササビの映像なし
それでこの日の昼にとった写真を 
(郡上市大和町の妙見神社)
12/28    
中居神社から和田山に向かってスタート
 
朝日に照らされた純白の雪面には動物の足跡が点々と  難所の通過
下に水が流れていて雪の林道が割れている 
葉を落とした木に実をつけたヤドリギ
赤い実と黄色い実が 
深雪を踏みしめなが進む
足がそろっている
たくましい! 
 
全員で先頭を交代しながら進む
みんな元気です! 
ついに和田山牧場跡に到着
最後の人登りがきつかった 
股まで沈む深雪をさらに掘って遊ぶ  白山(別山)をバックに記念写真  スギ林の林道を滑り降りる 
雪質最高でよく滑る
12/29   
<カルヴィラいとしろ>の裏の森を上がる
広場の東屋は綿帽子の雪化粧 
雪が降り出してちょっと寒いが恒例の<練乳ぶっかけ雪玉>  展望台の上に登って 「元気です!」 斜度は緩いが雪質最高で結構スピードが出る
カーブを曲がりきれずコースアウトも 
おっという間に「石徹白ネーチャースキー」は終わってしまいました
また逢う日まで! 

home

石徹白ネイチャースキー

2011.12.27-29