ワクワクドキドキ縄文キャンプ

2011.11.6

 縄文には秋がよく似合う。
 絶好の野焼き日和(と思っていたら途中に時雨がやってきてびっくり。もう初冬?)のなか上石津「緑の村」のバンガロー村にやってきました。
 今回は参加者の申し込みが少なく、1日だけの日帰りキャンプになってしまいました(本当は「縄文の夜」が面白いのに)。
参加者には事前に粘土を渡し、成型して乾燥したものを持参してもらいました。大橋さん(縄文クラブ)に来ていただき、野焼きの指導をしていただきました。
 いきなりの野焼きですが、焚火の中に放り込んで土器を焼けばいいというものではありません。「予備焼き」(昨晩降った雨でぬれた地面を乾かし蒸気で土器が割れるのを予防する)から始まり、「あぶり」(土器の周りで薪を燃やし時間をかけ徐々に温度をあげていく)そして最後の「攻め焼き」(覆い焼きで800〜1000℃まで上げて焼きあげる)という具合に手間をかけて焼き上げます。
 今回の参加者(作品のみの参加を含め)は土器を焼くいう正統な試みはほとんどなく、土偶(土人形)、土笛、土鈴、香皿とバラエティに富んでいます。
 小さい子どもたちは「焚き火」にはすぐ飽きていしまいます。キャンプ場で遊んだ後、山の中の野生の食べ物を探しに行きます。「縄文人の暮らしはまずは食べ物探しから!」ねらいは山芋のムカゴ(つるにくっついている小さなイモ))。険しい斜面のつるをたぐり寄せなんとか食べる分だけ集めてきました。ホイルのくるんで焚火に放り込んで食べましたが、味はなかなかでした。焚火といえばやはり焼き芋!サツマイモのほかジャガイモ、さらには「焼き柿」(やきがきといえばシェル牡蠣の焼いたのもおいしいですね)。モチも持ってこればよかった?やはり女性は焼き物(土器)もそこそこですが、焚火の焼き物(食べ物)には目がないですね。
 野焼きも最後の佳境に入り後は焼き上がりを待つのみ。薪運びなどをしっかりお手伝いをがんっばた子供たちのご褒美は<ドングリクッキー>。マテバシイとスダジイをトッピング(タイムもおまけして…、これは縄文時代にはないない!)おいしく焼きあがりました。
 さて作品の焼き上がりは?<オニギリ>は火の中で粉砕したした以外は、<招き猫>の手と<イノシシ>の足がと手対外はまずまずうまくいきました。(傑作揃いの下の写真をご覧ください)
 来年もやります。縄文人の末裔たち、みんな集まれ!

タイ焼きのような
土偶 、これは鳥
(年中園児作品)
恐竜
のしかかっているの
は <焼き柿>
(小1作品)
土鈴に土笛(オカリナ) 
ちゃんと音が出ます
香皿も
ウリボウとイノシシ
(縄文土偶の模作) 
縄文風土器
3年目目にしてやっとらしくなった 

「予備焼き」
 夜露でぬれたグランドを乾燥させる
「あぶり」 1
まずは遠くから
「あぶり」 2
だんだん火に近づけていく
「あぶり」 3
外側外側から火を当てる
「攻め焼き」 
作品を覆って焼き上げる
焼き上がり
自然に冷えるまで待つ 
野焼きの間に
キャンプ場の近くで食べられるもの探し 
シイの実(食べられるどんぐり)
土器で煎って食べるとおいしい 
現代風<縄文クッキー> 
シイの実とタイム(おまけ)をトッピング
<縄文クッキー> 試食
なかなかいける