揖斐大野・ふがりの森 親子で森遊び・森づくり

    ―ザリガニをとってエビチリで食べよう―  2012.9.9

 豊かな森につながる小川で生き物の恵みをいただく。6月にはシジミをとっておいしくいただきました。そして、念願の「ザリガニをとって食べる」、この企画を<とって、食べて遊ぶ里山シリーズ>の中に入れました。
 ところが、思い通りにいかないのが<自然>。あてにしていた生き物がいなくなってしまうこともあります。8月に見かけたザリガニが姿を隠してしまいました。考えられる原因は渇水とそれに伴うサギ(またはカラス)の「食害」(もちろんサギが悪いわけではありません)。地元大野町のK君(エヌエスネットの長期キャンプの卒業生)に協力してもらっていそうな川(側溝)を探してもらいましたが、やはり、食べかすばかり目立って生きたザリガニはほとんどに見当たらなかったようです。
 「ザリガニはいません」、「ザリガニ料理は食べられません」では申し訳が立たないので、急遽、岐阜市雛倉のMさんにお願いしてザリガニを手に入れました(山から流れ出る沼田の様な池で釣らせていただきました)
 当日の森遊び。今回は子どもがすべて幼稚園児で「虫が怖い」という子もいました。まずは、森の中を散策して生きものを観察します。竹が混じった林の中に白っぽい大きなキノコが次々に現れました。カラカサタケ?(なら食べられますが) 森の中はすでに秋の気配が漂い始めているようです。ツクツクボウシも盛んに鳴いています。でも、この夏、姿を現したクワガタやカブトムシが出てきません。雨上がりで条件が悪かったのかもしれませんが、虫の夏が終わったとしたら少しさみしいですね。
 さてお目当ての「ザリガニ釣り」は?地元の伊藤さんに教えていただいた森から流れ込んでいる小川。刈払機をお借りして草を刈って整備したのですが。ザリガニの姿が見えません(昔は釣れたそうですが)。山陰でロケーションはなかなか良いところですが、結局、ヒットゼロ。仕方がないので、畑の脇の側溝のの水たまりへ場所を変えます。なにぶん、小さな釣り場なのでグループで順番にと、いうようにしたのですが、「釣れた!」の声を聴くと全員そちらへ移動。竿が林立する大混雑の状態になってしまいました、それでも大人も含め5匹ほどの成果があって一応納得。最後の最後、「ホタルの川」で大物を発見。これは手網で捕獲しました。バケツの中にあって、子どもがチョッカイを出そうとすると大きなはさみを持ち上げて威嚇のポーズ。これには子どもたちも大喜び。やっぱりザリガニはでかいのがいいですね!
 さて、本番のザリガニ料理は「エビチリ」。湯に入れるとみるみる真っ赤になっていき美味しそうです。ところが頭と胸を外してしまうと食べられる胴体の部分はごくわずか。情けないほどの量になってしまいましたが、貴重なザリガニの身。全員で少しずつかじって味見しました。「おいしい」、「エビの味」、とOKが出ました。とりあえず、最後ザリガニを味わうところまでいけてよかった。
 子どもの頃バケツ一杯のザリガニをゆでて食べた記憶がありますが、まずい印象しか残っていません。料理次第でだおいしくいただけるようです。でも、「食べてもいい」場所に、いっぱいザリガニがいる、というのも難しいことですね。害を及ぼす外来種、という問題もありますし。それでも、ザリガニを捕まえて食べたという体験は、子どもたちにとって貴重な経験になったはずです。

ふがりの森の神様に挨拶
「ここで遊ばせていただきます。よろしくお願いします 」
クワガタやカブトムシのいそうなアベマキの林
でも今回はゼロ、残念! 
森の中を散策しながら、ゴミを拾っていきます。
「空き缶あった !」
山際の「ザリガニ釣りポイント」 
今回はヒットゼロ(「昔は釣れたんだけどね」)
河岸 (カシ)を変えてみると
「釣れた!」
狭い釣り場はこの混雑ぶり  見事ザリガニを釣りあげて この「ドヤ顔」 ザリガニが真っ赤に茹で上がりました  子どもたちも「殻外し」のお手伝い  ザリガニ(エビチリ風)の試食
恐る恐る食べた後「おいしい」 

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