金華山・長良川の生き物と遊ぼう
―ドングリムシで魚釣り― 2012.11.3
先月の長良川の魚釣りは「ボウズ」(漁果ゼロ)。気を取り直して「大野町の小川で釣りに挑戦」と言っていたのですが、これも雨で中止。このままでは引き下がれません。急遽「ドングリ遊び」の予定を「ドングリムシで魚釣り」に切り替えました。場所は金華山の東、達目洞(だちぼくぼら)から流れ出る逆川(さかしまがわ)。参加してくれたのは岐阜市にお住いの親子3家族。子どもはすべて未就学児。はたしてリベンジは成功するのか!?
魚釣りの準備はまず釣りエサ探しから。「自分でできることは自分の力からでやる」 これがエヌエスネットの原則です。そして<アウトドア>の原則でもあります。岩戸公園から散策路を登りながらドングリを拾います。ドングリムシのいそうな穴の開いたアベマキのドングリを見つけます。もともと小さい子はドングリが大好きなのですが、穴の開いたドングリの「解剖」には興味津々。ドングリを石で割ってみると、いたいた白い小さな幼虫が出てきました。「当たり!」 これがドングリムシ、魚釣りのエサになるのです。
車で達目洞へ移動してお昼にします。ここはいつ来てもも気持ちのいいランチポイントですね。そして、いよいよ魚釣りに出発。逆川の源流の小川から川沿いに歩いていきます。達目洞を離れるといきなり「3面張り」(両岸と川底をコンクリートで固めてしまうやり方)にかわります。「都市河川!」 魚や水生生物にとってはとてもよくない環境です。それでも流れ込んだ土に草が生え魚が棲める環境にはなってきています。
魚の姿を見つけ、道路からフェンスを乗り越えます。何か悪いことをしているようですが、長良川漁業組合に河川使用届を出してあります。子どもの安全のためとはいえ、子どもや住民を川の自然から遠ざけてしまっていることは悲しいことです。
さて、本題の魚釣りですが、釣りによさそうなポイント(といっても川の両岸はひっつきむしのアメリカセンダングサがいっぱいの状態ですが)を見つけ、準備をします。釣竿は竹の枝の糸と釣り針をおもりだけのいたってシンプルなもの(これも手作り!)ドングリムシのエサを付けて魚釣りの開始。魚影は見えるもののなかなかかかりません。
そしてついにヒット!でも小さい。じっとねばって(小さい子にはこれができない!)、大人が何匹か釣りあげました。結局、子どもは1匹も釣りあげることができませんでした。(でもアメリカザリガニを釣りあげました。釣れなかったけど、川エビのアタリがありました。)小さい子には魚釣りはちょっと難しいですね。でも、チャレンジしてうまくいかなかったことを経験したことが大切です。再チャレンジを待ってます。
最後に長良川漁協さんへ。どうか子どもたちが魚釣りを通じて川の楽しさ、素晴らしさを体験する機会の拡大へのご理解をご協力をお願いします。川で遊ぶ子どもたちでにぎわう長良川の姿を夢見ています。