金華山・長良川の生き物と遊ぼう
―タイワンリスとあそぼう― 2012.12.16
このところ寒い日が続いていますが、金華山のリス(タイワンリス)はどうしているのでしょう。もともと亜熱帯の東南アジアに生息しているタイワンリス(クリハラリス)ですので、冬に弱いかとも思うのですが、12月の金華山でもしっかり活動しています。金華山のリスはこの時期は豊富なドングリを食べているはずですが、好物はクルミ。そこでエサのクルミ探しから始めます。
クルミの木は水辺に多く、岐阜市内の長良川にも生えています。護国神社の下の河原駐車場からクルミの木を探しにに行きます。しかし、この日は未就学の小さい子もいたので途中であきらめ、面白い石を探しながら河原を歩いて引き返します。(「河原の石遊び」も小さい子には興味深いようですが、この日は風な冷たかったのでそこそこに切り上げます。)
戻ってきて改めてクルミの実探し。あらかじめ用意したクルミ(拾ったもの)をまいて(残念ながらヤラセです)<クルミ探し>。ところが参加者のお父さんが本物のクルミを発見!しかもリスが食べたもの(3個も)!道路を隔てているので金華山のリスは河畔まではクルミを食べに来ないと思ってましたが。もしかしてこれは新発見?!
クルミの実を割って試食します。もちろん生でも食べられますが、小さい子には微妙?
クルミのエサをもってリス観察のポイントに向かいます。途中、護国神社のスダジイ、公園のムク、金華山のツブラジイの実を試食しました。小さい子は好奇心が強いので、喜んで口に入れましたが、結果は?シイのみは「まずくない」。ムクの実は(干し柿に似た味がするのですが)、「美味しくない」。やはり昔の味覚とは違いますね
そしてリス観察ポイントへ。エサのクルミと皮付きピーナツを用意していると、どこからともなく一匹現れました。警戒心も少なく近づきてきた。子どもたちの手から直接エサをとっていきました。これには子どもたちも大喜び。よかった!よかった!
野生動物に餌付けすることに問題があるのは承知しています。しかし、子どもたちが野生動物(特に哺乳類)に間近で接する機会を持つことは大きな意味がると思います。子どもたちが自然の中の生き物に接することで自然そのものに興味をもってくれることを期待しています。「外来生物」の問題についても生物多様性の問題そして人間の活動(歴史)の問題にもつなげて考えられるようになればと考えています。