今シーズン最後のネイチャースキーです。前日の下見では春のような陽気で雪解け進むのが心配されましたが当日はうってかわっての雪模様。それでも「カッテコ」(冷えてガチガチの雪になった状態)にならず、スノーブリッジも落ちる心配が少なく条件としてはいい。
 能郷谷は『親と子のネイチャースキー』シリーズの中では<上級編>です。体力がない小学校の低学年やネイチャースキーに慣れてない子供にはきついフィールドです。その分自然度が高く、面白い。いくつかの難所、難関とを越えていかねばなりません。難所その1<いきなりのダウンスロープ>:林道から雪の河原に下りるの2段になった斜面を滑り降りなければならない、しかも雪解けでスロープの幅が狭まっている。途中で止めるのにはかなりの技術が必要で、結局転んで止まる。これもネイチャースキーに必要な技?です。踏ん張って最長不倒を記録した女の子、最後は雪が詰まった溝に頭から突っ込んでしまいました。危なかった!でもナイスチャレンジ!
難所その2:<馬の背>河原には、いくつの段差があり、それを上り下りするの結構苦労します。階段登りで全員頑張って上まで登りましたが、帰りが怖い!実際、お母さんが狭い部分でずり落ちすんでのところで水につかりそうになりました。でも無事救助され、よかった、よかった。難所その3<スノーブリッジの通過>:雪解けで雪の河原にはいく筋もの水の流れが現れ行く手を阻んでいます。渡れそうなスノーブリッジを見つけますが、まずは橋(ブリッジ)のたもとまでいかなくてははなりません。水の流れの両脇は雪の壁になっているのでそれが難しい。そして、橋の通過、またいで流れを越えるか、スキー板突っ込み橋を渡るか、後者のほうが橋を壊す危険が少ないが、こけると冷たい水が待ってます。結局、全員無事渡り切り、水にぬれることはありませんでした。難関を突破した後の達成感、そして自信。子どもたちは失敗を繰り返しながら、挑戦し、成功する、こうして見る見るうちに成長していきます。もちろん、挫折もあります。でも、またチャレンジするのはネイチャースキーが楽しいから。自然の<教育力>は大きい。
 お父さん、お母さんはというと順送性が低いのでなかなかうまくなれずに、あっという間に子供に追い越されてしまいますが、それでも、雪まみれのなりながらのみんな笑顔。大人も純真な子どもの心に戻れるのが、ネイチャースキーのすばらしいところ。子どもの心を忘れていないお父さん、お母さん、みんな集まれ!
 もちろん、スタッフも雪の自然と子どもたちの笑顔から元気をもらってリフレッシュしたのでした。

スタート前の基本練習と足慣らし
自然にできた雪の小山も利用します 
林道の危険個所
両側の壁から落石の恐れがあり真ん中を注意して歩きます。
<馬の背>への登り
階段登行でクリアします 
河原の段差を上り下りしながら進みます  たのしいランチタイム手作りの雪のテーブルでの食事は格別 
スノーブリッジの通過
ポイントまでたどり着くにも一苦労 
自然の雪原をいくのは、気持ちいい!楽しい!  台地からの滑降
気合を入れて飛び込みます
ナイスチャレンジ! 
「行きはよいよい帰りは恐い」 
<馬の背>の通過
下りは難しい
ゴール手前
荒れた雪の林道のこの通りうまく滑り下りてきます 


親と子のネイチャースキーin能郷谷

2012.2.26