生きものの里・雛倉で里山遊び、小川遊び 2013.9.22
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これまで環境調査(自然観察)で何度かお世話になっている上雛倉の自治会長箕浦さんとのご縁で雛倉の「里山遊び」にやってきました。これまで2度お手伝いさせていただいた(といっても子どもたちと一緒に小川で魚ととって遊んだだけですが)網代小学校の総合学習の環境調査が先生の都合では行われなくなってしまったという話を聞き、それはもったいない、子どもたちを雛倉の自然の中で遊ばせてあげたいと箕浦さんにお願いして自然体験活動を企画して募集しました。箕浦さんには下見に同行し、山の道の整備をしてもらいました。
ふたを開けてみると参加してくれたのは中1と小1の姉弟1組だけ。いつものことながら秋の行楽シーズン、運動会シーズンの9月は入りが悪い。それでも自然遊び大好きな2人が来てくれたのはありがたい。
まずはビオトープでトンボとり。このビオトープは使われなくなった湿田を地区の人たちが子どもたちの自然観察のために作り変えたものです。池の周りはアカトンボ、シオカラトンボ、ギンヤンマ、オニヤンマなどが飛び交い、さながら「トンボ王国」です。網でトンボをとって遊びました。
つぎは峠までの路の「里山観察」。と行きたいところですが、実際には「里山」ではなくなっています。人が入った気配はほとんどなく、一部はけもの道のようになってしまっています。だから、イノシシが動き回った跡はしっかり観察できました。峠にはお地蔵さんなどの石仏があり、みんなでお参りしました。尾根の上まで上がって、「昔はこのあたりでマツタケがいっぱい採れたんだよ。でも人手が入らなくなって山が荒れて採れなくなってしまった」と説明すると、中1のお姉ちゃんが「それなら、みんなでもう一回山を整備し、マツタケが出るようにすればいい」との提案がありました。そのとおりですね。みなさん、この案にのっかかってみませんか。
ビオトープまで戻ってお昼にしました。箕浦さんがやってきて子どもたちハスの実を食べさせてくれました。おいしくない?でも昔の子どもは喜んでこれを食べていたのです
昼からはいよいよ小川で魚とり。道路か見ると魚が群れ泳ぐのが見えます。はたして小1の子どもに魚をつかまれることができるのでしょうか。結果は?小魚は捕まえられるけど、大物には逃げられてしまう!まだ修業は足りない?それでもたくさんの魚がつかまりました。カワムツ、タイリクバラタナゴ、ドジョウ、ヨシノボリなど。タナゴがその中に産卵する二枚貝マツカサガイ(小石そっくり)も見つかりました。岐阜市内にありながら多様な生物が生きていけるこれだけの自然環境!まさに地域住民、市民、県民の財産です。子どもたちにこの豊かな自然を味あわせない手はありません。また遊ばせてもらいます!