揖斐大野・ふがりの森 親子で森遊び

“イノシシ大好き”タケノコをとって食べよう!  2013.5.12

 

 風薫る5月。天気予報は見事に外れ、朝からすがすがしい五月晴れになりました。残念ながら参加申込みがあった3組の家族のうち、2組が都合で不参加になりました。残念!未就学の姉弟とお母さんのOさん家族。ちゃんとした<自然体験>は初めてだそうです。自然の虫やヘビを見せてあげたいとのこと。その前に、お目当てのタケノコ採りはうまくいくのでしょうか。
 今年もお世話にるる地元の伊藤さんの家に挨拶いくと、「朝見てきたけどタケノコないぞ」との話。ピンチ!車でここに来る時に見た、竹林の近くの人影。タケノコの収穫ゼロになるのか?不安がよぎりますが、やってみなければわからない。(でも、最悪の場合を想定して下見の時確保しておいたタケノコを使うことは何とか避けたい)
「自然は思い通りにはならない」 これは正論ですが、予防線に聞こえてしまう?
 それはさておき、今日は絶好のアウトドア日和。新緑の森がまぶしく、風が心地いい。そんな中、いきなり伊藤さん所有の暗い竹林に入ります。イノシシよけの(?)鉄条網をまたいて中に入ると、そこには点々とイノシシが掘った穴ぼこが!これはちょっと絶望的、と思いながらも、あきらめずに探します。経験のないOさん家族、探すのに苦戦しています。そこは本職の私(良さん)見つけて教えてあげました。(慣れないとすく近くにあっても気が付かないものですね) まずは生きたタケノコ、ゲット!よかった、よかった。
 つづいて町有地の竹林を見に行きます。小川のほとりを通り、草原を抜け、畑の脇を通って、竹林に向かいます。一帯は大野町の文化財に指定されている古墳群があり、草の丘になっていいます。タケノコは竹林を大きくはみ出て古墳の斜面にも出ています。みんなで探すうちに最年少のK君がついに見つけました。お姉ちゃんのほうも良さんのアシストで発見。残るはお母さん、懸命に探しましたが、最後まで見つからずじまい。残念でした。子どもたちは古墳の丘に喜んで登っていきました。「××と煙は高い所に登りたがる」といわれていますが、子どもはそうですね。私も××の仲間です。丘(古墳)の上は気持ちのいい風が吹いていました。
 午後はお昼にタケノコを試食した(美味しかった!)後、森の自然観察。本来はまずは森に入って「森の神様」に挨拶するところですが、今回は「早い者勝ち」のタケノコ採りなので後回しになってしまいました。森の中は生きものの活動が盛んになっていました。いろいろな虫が動き回っていて、幼い姉弟は触ったり手にとったりして「体験」していました。お姉ちゃんにはすべての虫が「ゴキブリ」だそうですが、これからいろいろな虫の名前が出てくることでしょう。お目当てのヘビも姿を現してくれました(子どもたちは初めて見るヘビを怖がりませんでした。ヘビを怖がるのは親からの「刷り込み」?)。
 こうしてO家の初めての「自然体験」はたくさんの楽しい出会いのうちに終わりました。
 それにしても大野町の野(の、地名です)は改めてすばらしい「里」ですね。草原、林、小川、土手。半世紀前、にはどこにでも見られたありきたりの風景が、高度成長に伴う道路整備、河川改修、区画整理、農地改良などによってどんどん失われていきました。大野町の野のこような景色こそが、「美しい日本」の原点なのではないでしょうか。ねえ、安倍さん。

ついにタケノコを見つけた!  採りやすいところのものはすべてイノシシの掘りつくされていましたが、こんなところ根性で出てきたタケノコが!  古墳の脇の竹林
地下茎で広がり、思わぬところからタケノコが顔を出します 
幼いK君、自力でタケノコ発見
本当は小さい子のほうが目ざとい! 
お昼に湯がいただけ(採れたてはアク抜きしなくてOK)の竹の子に甘味噌をつけて試食
美味しい! 
3歳児一本橋渡りに挑戦。
今日はいろんなことにチャレンジしましたね 
3歳児古墳登りに挑戦 
タケノコ探しのお母さんははるか下のほう
幼い姉弟古墳の丘を征服
やったー! 
ドングリの木の赤ちゃん
小さい子は小さいものに目がいく 
虫(ゴキブリ?)の食べ痕の穴あいたの 落ち葉を見つけた!

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