揖斐大野・ふがりの森 親子で森遊び・森づくり
―ドングリムシで魚釣り― 2013.10.27
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今年はドングリが豊作です。その豊富なドングリで「森遊び」。<ふがりの森>の森遊びは<とって、食べて、遊ぶ>シリーズです。どうやってドングリと「食べる」を結びつけるかというと… ドングリを食べる昆虫=ドングリムシ(ゾウムシの幼虫)→それを食べる魚―ドングリムシを餌にして魚釣り→(私たちヒトが)釣った魚をいただく(塩焼きにして) ちゃんと<食物連鎖>になっています。この食物連鎖をフォローしながら最後が「美味しい体験」で締めくくるところがミソです。
早速森に入ります。豊かな「ふがりの森」は自然の恵みにあふれ生き物がいっぱい。それも「鎮守の森」として地元の人から大切の守られてきたからです。いつものように豊かな森の恵みに感謝して、森の神様に森遊ばせてせてもらう挨拶します。
森に入るといっぱいドングリが落ちていて、子どもたちは喜んでドングリを拾いにかかります。でも、お目当てはドングリムシ。穴の開いたドングリを探します。ふつうは「穴あき」は「欠陥ドングリ」とみなされますが、「穴あき」こそ価値がある(森の生きものを養っている)のです。私たちにとっても「釣りエサ」提供してくれる価値あるドングリなのです。
午後からの<魚釣り>の前に一仕事。最後の魚の試食のたしにする(漁果が少なかった場合のバックアップにも)意味もあってペットボトルで「セルビン」を作ります。「釣り」の前にセルビンを仕掛けますが、その成果は?
メインプログラム<ドングリムシで魚釣り> 道具は釣り針と糸とおもり、竿は竹の枝、といういたってシンプルなもの。釣り場は森から流れ出した小川と側溝(ただし、側溝のほうは前週下見で押さえておいたポイントが土砂の流れ込みで具合が悪くなっていた!人工物は不自然、不安定でよくない) 結局、小川と側溝の合流点で釣ります(アシスタントの高校生は小川での釣りにチャレンジ。みごと型のいい川ますと釣りあげた!)。
成果のほうは大人は何匹も釣りあげ、小学2年生のN君が1匹釣りあげる健闘(生まれて初めて!)幼稚園児にはやはり難しいようで0匹。オプションの<セルビン>のほうは?4個のうち2個にしっかり入っていました!(これも仕掛けるポイントが大切)。
最後は釣った魚(カワムツとアブラハヤ)を塩焼きにしていただきました。はらわた出しは子どもたちも喜んででお手伝いしました。お味のほうは?「美味しい!」 よかった、よかった。
こうして生き物の命にあふれた森の「命をいただく」プログラムは美味しく、楽しく終えることができました。ふがりの森の神様、ありがとうございました。また遊ばせていただきます。