ワクワクドキドキ縄文キャンプ
上石津「緑の村」バンガロー村は秋真っ只中、絶好の野焼き日和になりました。
前月からの参加者に新たな参加者(事前に粘土を渡し、成型して乾燥したものを持参してもらいました)を加え、縄文土器づくりの本番の野焼きの日を迎えました。今回も岐阜縄文土器クラブの大橋さんに来ていただき、野焼きの指導をしていただきました。「あぶり」(土器の周りで薪を燃やし時間をかけ徐々に温度をあげていく)そして最後の「攻めだき」(覆い焼きで800〜1000℃まで上げて焼きあげる)までじっくり時間をかけ(5時間!)に手間をかけて焼き上げます。
今回も幼稚園児を含む小さい子どもたちが多く、「焚き火」にはすぐ飽きていしまいのでそんなときにはキャンプ場内の自然観察に連れ出しました。もともと野生動物の気配が濃いキャンプ場ですが、バンガローの営業も終わり、静かのなったテント場にはシカやイノシシなどの動物の足跡や糞がたくさん見られました。土器が焼きあがるには時間がかかりますが、子どもたち(そしてお母さんたちも?)は待ちきれずのアルミホイルにくるんだサツマイモを日の中に放り込みます。火勢が強く片焼けになるのもありましたが、何とか焼き上がりみんなでおいしくいただきました(続きのウインナソーセージ焼きもありました)。
そして、食べる縄文キャンププログラム<、ドングリクッキー焼き>。前回まではホットケーキミックスを使っていましたが縄文ぽくないので小麦粉にしました。参加者の中学生の女の子が生地作ってくれ、うまく焼けました。土器(!)で煎ったシイの実をトッピングしてみんなでおいしくいただきました。ちなみに縄文人は食べたといわれるナラの実(今回はアベマキ)使用は準備したものが間に合わず(アクすごすぎて未だにあく抜き中)、次回に持ち越しになりました。
野焼きのほうは最後の<攻めだき>で完了しました。一部破損したものもありました(原因は成型の時に中に空気が入ってしまった、材料の粘土の押さえ抑え込みが弱かったなど)ほとんどの作品がうまく焼きあがりました。今回も講師の大橋さんにしっかり火の管理をやっていただきました。ありがとうございました。
私(良さん)は5回目の野焼きで念願の「酒器」づくりに挑戦。なんとかうまくったように見えたのですが…、家で製品に酒を入れてみると…、ダダ漏れ!残念!
縄文土器は奥が深い。その背景に縄文人の深い知恵と精神性が隠されているということでしょう。私たち現代人も縄文人から受け継いだDNAを呼び起こしてすこしでも退化を免れていきたいものです。
2013.11.17