金華山・長良川の生き物と遊ぼう
         ―Eボートで川を下って魚と遊ぼう―   2013.11.2


 
 今年はドングリが豊作で、ドングリ遊びには事欠きません。「生きものと遊ぼう」シリーズでは、ドングリの中に巣くったドングリムシを使います。これを餌にして魚を釣ろうというわけです。
 まずはドングリ拾いから。岩戸の駐車場から山のほうに向かうと大きなドングリ(アベマキ)が道路上にごろごろ落ちています。探すのは穴の開いたドングリです。穴の開いたものを見つけ割ってみると…、出てきた出てきた。ころころしたハチの幼虫のような小さな虫が姿を現します。これがお目当てドングリムシ。必要な分を集めて釣りのフィールドに向かいます。
 まずは達目洞(だちぼくぼら)の高架下、ヒメコウホネが咲く小川のほとりでお昼をいただきます。ここはいつ来ても気持ちのいい場所で、お弁当を食べにくる、それだけの目的でも価値がある場所です
 釣り竿(竹の枝に糸とハリと錘だけのシンプルなもの)と釣りエサのドングリムシをもって釣り場に向かいます。逆川(さかしまがわ)。金華山の伏流水を水源とする達目洞(だちぼくぼら)から流れ出るきれいな水の流れです。ただし、達目洞から離れるとコンクリートの三面張りの都市河川になってしまうのが残念ところです。それでも道路から魚の泳ぐ群れが見え、釣ってみたいと思わせる場所です。
 川はフェンスで入れないようにしてあります。事故防止ということはわかりますが、川という自然を住民の目か遠ざけてしまっているのが情けない。フェンスを乗り越え(岐阜市と自治会長さんには話がしてあります)、いよいよ釣りにかかります。
 釣り糸を垂れて待つこと…、小魚は餌とつつく感触はあるのですか、いくら待ってもかかりません。今回は幼稚園児を含めた小さい子どもが多いので、手ごたえがないと子どもたちは飽きてしまいます。ザリガニが釣れた(本当に釣り針を飲み込んでいた)ほか漁果ゼロで諦めかかったところにヒットがありました。子どもの母さんの竿に見事アブラバエがかかりました。やっとみんまの顔に笑顔が。よかった、よかった。何とか格好がついたのでここで終了。
 「自然は思い通りにはならない」 今回もこの結論で、自然から学ばせてもらいました。とりわけ人工的な要素が強い場所では生き物の環境が不安定になっています。あとから思い出したことですが、自治会長さん(私の友人でもあります)から、最近機会を使った川の清掃が入って釣りにはよくないとの情報がはいっていました。コンクリートの川に土砂が流れ込んで草が生えてやっと自然な状態になってきたと思っていたら、人の手によってもとの「排水路」に戻してしまったのです。残念!「清流長良川」をもつ私たち岐阜市民はもっと自然に対する感覚と意識をしっかり持つべきだと思います。子どもたちに岐阜市の自然資産を大切にして残していきたいものです。

ドングリ拾い穴が開いたドングリを探します  これがドングリムシ  岩戸公園でシイの実拾い。食べられる!  達目洞でお昼。
ここでた食べるお弁当は格別! 
逆川(さかしまがわ)で釣り
手ごたえがない 
ザリガニゲット
エサごとハリをのみこんでいる 
 釣りに飽きた子どもたち
遊び始めます
かくれたザリガニを竿で突っついておびき出します  最後の最後に1匹ゲット! 本日の魚果 
アブラバエ1匹とザリガミ4匹(3匹はお父さんが手づかみで)

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