「遊ぶ雪、いろいろあってみんないい」といいたいところでやっぱりパウダースノーが最高。予報どおり平地で舞っていた雪は山地が近づくとしんしんと降りしきるようになり、今回のネイチャースキーのフィールド能郷谷の入口に降り立った時にはしっかり降り積もっていました。雪質はといえば最高のパウダースノー。♪こなー雪ー♪と思わず(心の中で)歌ってしまいました。いきなりの絶好雪のお出迎えに私は指導者の立場を忘れるほどのハイテンションになっていました。参加者の皆さんはどうでしょう。
 スタートする前の足慣らし。昨日の下見では雪解けが進んで大きな石が露出していた雪の河原ですが、一面の雪の原。どこでも歩き回れる感じです。深雪でも抵抗感がないので、みんなモソモソと歩いていきます。ちょっとした雪の盛り上がりを登って滑る練習。登りはスキー板(クロススカントリー)の裏のうろこがよくきいてずり下がらない、そのかわり下りは全然滑らない。初心者にはいい条件といえます。
 雪の林道の登りからのスタートです。上りきると視界が開けて最初の滑降ポイントになります。雪が堅いとスピードが出て止まりにくい初心者泣かせのスロープですが、今回はふいかふかの雪でスピードが出ない。転んでも痛くない。はたして、ネイチャースキー初体験の滑降初トライはどんなものでしょう。
 一人ひとり新雪の斜面に挑んでいきます。スピードが出ないので怖くはありませんが、足元の安定感にかけるので、やはり難しいものがあります。滑って転んでで雪まみれ。それでもみんな雪と戯れ楽しそうです。これで天気が良ければもっと楽しいのに、といいたいところですが、そうはいかないのがネイチャースキー。しんしんと雪が降るこの冷え込みが雪質をよくしているのです。
 2か所の小川は水が現れていて越えられないので林道を回っていきました(でも林道歩きはつまらない)。目標の休憩ポイントについたころにはすっかり12時を回っていました。そこで待望のランチタイム。いつものようにスコップでほりさげて雪のテーブルを作ります。楽しい昼のひと時ですが、依然として雪は降り続いています。寒くなったので、昼食時間もそこそこ遊びに行きます。近くの適当な雪のスロープを見つけで滑ります。雪がなければ荒れた河原のはずです。それがこんなに楽しい遊びのフィールドになるのはまさに雪の恵みです。ただしあまりに過激になりすぎると思わぬ落とし穴が待っているので、そこのところはコントロールを!
 帰りはあたらしいポイントをさがしながら、往きとは別のコースを進みます。途中シカのツノ研ぎ跡(食べ痕?)を発見しました(能郷谷では初めて)。今回は降りしきる雪でやせいどうぶつのあしあとは全く見られませんでしたが、貴重なフィールドサインです。来たときの最初の滑降ポイントにやってきました。もう一度、雪の斜面にチャレンジ。子どもたちは果敢に付むずかしい斜面に飛び込んでいきます。雪にもなれ、短時間のうちにみんな上達しています。子どもも適応力、学習能力はすごいですね。
 こうして、全員無事に元気に(本当はちょっと疲れた人も)スタート地点に戻ってきました。いつもはデゴヘゴで硬くていやな最後の坂も今回はソフトな新雪でやさしく迎えてくれました。そしてサルも現れ(警戒の鳴声を発しながら)歓迎(?)してくれました。
 日帰りネーチャースキーの最終回は思わぬ雪に恵まれました。これも山の神様(白山権現)のプレゼントなのでしょうか。それをしっかり受け止めて思う存分楽しんだ子どもと親たちの姿勢は見ていても気持ちのいいものでした。私自身も十二分に楽しませていただきました。「天」(天候―寒気と降雪)と「地」(積雪量十分な能郷谷)「「人」(参加者とボランティスタッフ)のすべてに感謝。ありがとうございました。

しんしんと雪が降りしきる中最初の足慣らし
深雪ですが抵抗感なし 
雪の林道歩きからスタート
まだ元気です 
最初の滑降ポイント
ふかふかの深雪でスピードが出ない。転んでも楽しい 
雪の河畔林をぬって進みます。
雪が軽いのでラッセルの苦労なし 
よさそうな斜面を見つけて遊びます。滑って転んで雪と戯れます
 
昨日まで融けかかっていた雪の斜面がどこでも滑って遊べるフィ-ルドに変わりました  お待ちかね雪上ランチ
雪は降り続いていますが、やっぱり楽しい 
降りしきる雪の中、めげることなく頑張っています。
斜面の登りもうまくなりました 
風が吹くと木立に降り積もった雪が飛ばされ、雪煙をあびます  全員無事で元気に戻ってきました。 お疲れ様!

home

親と子のネイチャースキーin能郷谷

2013
.2.24