揖斐大野・ふがりの森 親子で森遊び

    ―“ドングリ虫で魚釣り”  2015.10.25

 

 秋の晴天が何日も続いています。(好天=いい天気とはかぎりません。雨が全然降らないというのも困ったものです。)「ふがりの泉」の水が絶えることのない「ふがりの森」も乾燥して(釣りエサになる)ミミズも簡単には探せません。イノシシも困っているかもしれません。
 本題の「ドングリ虫で魚釣り」はかなり条件が悪い。まず、ドングリ虫が巣くうアベマキのドングリが極端に少ない!(山のドングリが少ないを言われた年でもこの森のドングリはいっぱい落ちていた。)そして小川の水が少ない!(冬場の渇水期のよう) これまでは毎年うまくいったのにこれはピンチ!
 ドングリ虫不足にそなえて新しい釣りエサ「オオブタクサムシ」(仮称)を開発しました。ところが岐阜市内の小川で試してみたところ、小魚が寄ってきてあっという間にエサだけもって行ってしまう。う~ん、まずい。ところがラッキーなことに本番2日前に会合があった岐阜大学のキャンパスでクヌギの実が落ちているのを発見(しかも穴あきのドングリ)!何とかかっこうがつきそうです。
 当日、元気な女の子がやってきました。小3トリオ。みんな好奇心いっぱいで、森遊びにはぴったりです。集合場所の「ふがりの泉」の近くでさっそくサワガニを見つけました。森に入ってドングリを探します。毎年いっぱい落ちているシイの実がまともに落ちていません。見つけても中身がからだったり。アベマキもドングリの探してやっと見つかるほど。それでも一人が虫が入ってるのを発見、さすが! 
 お昼を済ませてから、<セルビン>づくり。魚が十分釣れなかった時のバックアップの意味もあります。(ただ、仕掛けた結果は収獲ゼロ。入口を大きくし過ぎたためか?)
 そして、いよいよ魚釣りにチャレンジ。釣竿は例のごとく糸と釣り針とおもりに竹の枝の竿という手作りもの。いつものポイントはかろうじて残っている。たまりに魚が集まっている。ただ水深が浅く小魚ばかり。ドングリムシをくわえるほどの大きさの魚は少なく苦戦が続きます。それでも、ひとりの竿にかかるとほかのこのやる気の出てきますす。1匹も釣れなかった子もエサを変えると(ここでオオブタクサムシ登場。エサのつけ方もエサだけもってかれないような工夫をしました)釣れ始めました。思いがけなく小さな魚も釣れました。釣りの面白さにはまったころにはタイムアップ。釣った魚を放してやり終了にしようとしたところ、「釣った魚を食べたい!」との声。お迎えのお母さんの了承をえて計画通り塩焼きにして魚を食べることにしました。
 釣った魚の種類にカワムツ、アブラハヤにアフラボテ(今回はじめて生息を確認しました)。資源保護のため、小さい魚はリリースをいきたいところですが、今回は<食>優先。はらわたを絞り出すとニボシほどになってしまいましたが、しっかり味合ってすべていただきました。みんな「おいしい!」といってくれました。
 「魚釣り」は子どもを川を大好きにさせる最も有効な体験の一つだと思います。釣りを通して魚の生態や魚を釣るための工夫や観察力も身に付きます。
 今回も、遊びながらていっぱいいろいろなことを学ばせていただきました。あらためて「ふがりの森」に感謝。この豊かな自然環境がいつまでもつづきますように!

いきなりサワガニのお出迎え
「ふがりの泉」前で 
シイの実拾い
まともに実がつまっているのがほとんどない
 
アベマキのドングリ拾い 
なかなかみつからない
ペットボトルでセルビン作り
魚が釣れなかった時のバックアップ 
道路わきだけどここに小魚が溜まっている 
なかなか釣れない
がまん! 
やっと釣れた  こんなにいっぱい釣れた  今日の成果
小魚ばかりだけど
塩焼きにしていただきます 
釣った魚を塩焼きにして食べたら
「おいしい!」 


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