金華山・長良川の生き物と遊ぼう

   ―手作り竿で魚釣り―   2015.6.14



 梅雨入りしていますが、長良川は増水しておらず、水のにごりも少ない。日差しも釣りをするにはいい日和のようです。参加者は愛知県からの1家族を含めて9名。はたしてうまく釣りあげることができるるのでしょうか。
 まずは釣り竿作りから。近くの竹やぶからいただいてきた竹の枝を使います。河原の石で小枝を落とし竿先を整えて完成。事前に準備した仕掛け(ミチイトとハリスとおもりだけのシンプルなもの)をつないで手作り竿の完成。次にエサとり。エヌエスネットの釣り体験はできるかぎり現地調達。川の中の石の裏に巣をつくっているヒゲナガカワトビケラ(クロカワムシ)を捕まえます。
 川の中に入って釣りの開始。思ったより魚影は薄く、ヨシノボリの姿は見えるものの一向に手ごたえがありません。仕方がないので、ポイントを橋脚の水たまりのかえてみます。すると……、釣れた!ヤリタナゴ、ヨシノボリ、アブラバエ、ヌマチチブと次々に釣り上がってきます。中でもヒットはヤリタナゴ!これを釣りあげたIさん(自然環境調査の専門家)によると普段は本流にいないので、大水で流されてきたのではないかとのこと。それにしても美しい魚です。
 準備を怠ってしまったのですが、Iさんがばーべキューセットを用意していて、参加者の子どもたちは釣った魚を試食することができました。ヌマチチブはハゼ科で「美味しい!」 そのおなかの中から出てきた卵は子どもの感想では「味がない」(本当かな?) 貴重なヤリタナゴはIさんがみずから試食したとこを「やや苦みがある」 私の子どもの頃普通に長良川にいたセンパラ(タナゴの一種)は美味しくないといわれていたのを思い出しました。
 本流で全然釣れなかった(指導者のなおさんは奥の手を使ってオイカワを釣りあげました。さすが!)のは残念ですが、初参加の小1の女の子を除いて全員釣れてまずはよかった。とくに釣り初体験で釣ることができたのはよかった。
 今回感じたこと。ビギナーズラックというのはよく聞きますが、エキスパーツラックというのもあるのではないか。ヤリタナゴという魚に初めてお目にかかることができ感動しましたが、川の生き物の精通しているIさんの思いが、結果に表れたような気がします。 自然は愛すればその分帰ってきます。人の場合は?

近くの竹林からとってきた竹の枝で釣竿作り
使う道具は河原の石! 
川の中に入って川虫探し
釣りの準備ですがこれも楽しい! 
川石をひっくり返してみると
あったー、クロカワムシの巣! 
「川遊びの達人」尚さんから釣りエサの川虫の説明を受けます。  また釣れた!
今回で2度目の「手作り魚釣り」
うまいもんです! 
橋脚の水たまりに釣り糸を垂らします。  小さいけど釣れました。
やったー! 
次々に釣り上がってきます
楽しい! 
ヤリタナゴ
婚姻色が美しい 
ヌマチチブのお腹から卵が出てきた
おいしそう !


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