大雨警報下の野麦行になりました。41号線沿いの飛騨川は濁流が渦巻いていました。あいにくのキャンプ初日になってしまいましたが、それでも道の駅なぎさでヘビトンボとクワガタのメスの死体を発見、久々野の駅ではクワガタを捕まえ、幸先のいいスタート?野麦へ向かう途中、こどもたちが道路わきの斜面にサルを発見しました。
生き物との出会いは野麦キャンプのひとつのテーマ。今回はどうなることでしょう。昨年はクワガタの捕獲がゼロ!原因は街路灯がLEDに切り替わってしまったこと。意外なところに人間生活の利便性の向上が自然から人間を遠ざけてしまうことがあるという例です。それでも参加者の子ども2人がクワガタトラップの特製シロップ用意してきたので早速仕掛けてみます。ただし里山と違ってキャンプ場の林はクワガタ集まってくるような木がほとんどない様な気がします。乞うご期待!
キャンプ初日は雨がちなので、雨用プログラムになりました。子どもたちに好評な<どうぶつしょうぎ> 本来は材料とりから始めるところですが、今回は事前に用意したサクラの太枝を使います。自分でのこぎりを引いて枝を輪切りにし、それにに絵をかいて駒にします。動物は各自好きなものを選びます。出来上がりは不恰好でも自分だけのオリジナルで価値があります。作った駒で早速勝負します。ルールが簡単(でも結構奥が深い)で勝負も早いですが、なかなか楽しいものです。
雨が上がった2日目、待望の川遊びです。下界にはない水の冷たさですが、イワナとりや飛び込みで子どもたちは喜んで遊びます。ただ、イワナが捕まられないと子どもたち魚とりはあきらめてしまいますが。それでも場所を変えてのチャレンジで中学生が大物イワナ(野麦キャンプ史上最大)をゲット!黄身がかって斑点が美しく、感動ものでした。午後からは集落のかみの川へ。ちょっとした深みがあるので、子どもたちは何度も飛び込みを繰り返していました。
最終前日、キャンプのハイライト<野麦峠ハイク>と<キャンプファイヤー>です。雨が降りそうな天気で登山を諦め峠から地蔵堂への往復にかえました。3日目から来ていただいた梶浦敬一先生(梶さん)にも同行いただきました。「野生動物に出会える梶さん」今回も感動的な出会いがありました。峠からのトラバース道の途中(原生林が美しい!)サルの群れに遭遇。一瞬クマかとビビりましたが、サルの群れ。向こうも驚いて動き回っていましたが、逃げてしまうこともなく、ずっと観察することができました。なかでも驚いたのは子どもを連れたペアとみられる3匹のサル。木の上で熱心に毛づくろいをしているではありませんか。子どもたちが大声を出してもに逃げ出すこともなく毛づくろいを続けていました。豊かな森にすむ人間の脅威を知らないサルたちの生態はこんなにも美しいものかと思いながらな眺め続けていました。
最後の夜のキャンプファイヤー。参加者3名とボランティアリーダー1名と私(良さん)だけ(途中管理人と犬が見に来てくれましたが)というさみしいものでしたが、中身はすばらしいものでした。わずかな時間で話し合って準備をすすめて楽しい出し物を披露してくれました。かえすがえすもギャラリーがいなかったのが残念でしたが、印象深いキャンプファイヤーになりました。雨に湿ってちょろちょろとしか燃えなかった火もやがて赤々と燃え上がり、最後の夜を惜しむかのように燃え続けるのでした。
2015 夏 の 野 麦 子 ど も 自 然 体 験 村
2015..8.14-21