とって、食べて、遊ぶ里山シリーズ(雛倉編)

    ―ザリガニ釣ってエビチリに!―  2016.9.3

 『とって、食べて、遊ぶ里山シリーズ』、ザリガニを求めて岐阜市雛倉へやってきています。ところがそのザリガニ、この夏はの特定外来生物のミシシッピアカミミガメと並んで蓮畑を食い荒らし被害を広げているのが全国的にニュースになっています。ここ上雛倉のビオトープでも蓮はかなりじダメージを受けましたが、水抜きをしてなんとか蓮の花か回復しました。ザリガニは下の池に逃れたようですが、ザリガニチリに食べるだけの数を釣れるのでしょうか。
 竹の枝の手作り竿(魚釣りにも使います)にタコ糸を結び、先っちょに裂きするめをつけます。池に生えている植物の根元に餌と垂らすと…、赤いザリガニが寄ってきます。どんどん釣れ始めます。ザリガニチリにするのに十分な量がとれたので釣り終了。
 料理の準備にとりかかります。まずは水洗い。そして、食べるだけいただくので、まだ赤くなっていない小さいのは逃がしてやりました(池ではなく林道わきの流れへ)。それでも、1リットルのコッフェル(キャンプに使うの携帯用鍋)いっぱいになりました。ゆであがったら胸を切り離し殻をむき背ワタをとります。これで準備完了ですが、むき身にすると情けないほど小さな身になってしまうのはしかたがないところです。できあがったザリガニチリをみんなで試食。感想は?「エビと変わらない」、「おいしい!」 今回も里山の恵み?(要注意外生物だけど)をおいしくいただきました。
 午後から田んぼのわきの小川で魚とり。ここも水不足で魚とりの環境としてはよくない状態でしたが、小魚たちが元気に泳いでいて、タナゴの仲間やドジョウ、カワムツなどがとれました。夢中になって魚を追いかけているうちにタイムアップ。帰りも車の場所まで来た道を歩いて戻りました(子どもたちは全員はだしで!)時間がかかりました。田舎の道は近く見えても遠い。
 今回も箕浦さんや地元の方にお世話になりました。あらためて上雛倉の自然の素晴らしさを実感しました。ただ気になったのは、山と民家、田畑がフェンスで完全遮断されてしまっているということです。イノシシ、シカ、サルなどの「有害」の被害から生活を守るための手段としてやむをえないことですが、人の手が入ることにより整備されたされた環境のもとに野生動物との共生の成り立つ本来の「里山」の在り方がだんだん消えていくのは残念に感じます。
 子どもたちが里山で遊ぶことで大人がその価値を再認識し地域が少しでも活性化されることになればと考えるところです。

小さい子も大人も夢中になれるのが「ザリガニ釣りのいいところ」  「釣れた~! 」 コッフェルいっぱいのザリガニをゆでます。  みんなでゆであがったザリガニから身をとりだします。  ザリガニチリにすると量はごくわずか
その少量の試食が貴重! 

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