揖斐大野・ふがりの森 親子で森遊び

    ドングリ虫で魚釣り!―  2016.10.30



 ようやく、秋らしい天気が続くようになり、気持ちのいい季節になりました。参加者は金華山のドングリプログラムに続いて2度目の家族と初参加の家族。小さいお子さんが多い今回ですが、ドングリの森と小川で楽しんでもらえるでしょうか。
 森に入り、いつものように山の神様に挨拶。「今日もこの森で遊ばせてもらいます。よろしくお願いします。」今年は山のブナの実が凶作でクマの出没があちこちでニュースになっていますが、「ふがりの森」では、コナラのドングリは少なくない、アラカシは普通、ツブラシイの実は少なくかつ実入りが悪く、ほとんどまともな実が落ちていません。それでも子どもたちは見つけて食べていました。お目当てのアベマキのドングリはというと数が少なく(ドングリ虫が入っている)穴のあいているのがほとんど見つかりません。それでもたくさんひろって帰って来ました。午前中に魚が釣れない場合のバックアップをかねてペットボトルでセルビン(魚とりトラップ)を作りました。
 午後からは、メインプログラムの魚釣り。その前に餌の確保。ドングリ虫が十分とれなかった場合も見越してミミズとり。田んぼのわきを掘って探しましたが、ちゃんとでてきて(まともな土!)子どもたちも喜んでいました。そして餌となるドングリ虫の確保。みんなで拾てきたドングリを割ってみると、「出てきた~!」。意外と入っているものでなんとか必要分は集まりました。
 手作り竿をもっていざポイントへ。今年は河川改修や大水の影響か土砂がたまって状態が良くない。なんとか1匹っぴき釣れたものの、参加者の竿にはかかってきません。小さい子は釣れないと。飽きてしまいますね。親さんも子どもの世話で集中できず、なかなか釣つれません。場所を変えます。柿畑のわきの水路。流れの中は草が生い茂っていますが、魚が泳ぐ姿が見えます。見える魚はつれないといいますが果たしてどうでしょか。適当なところに糸を垂らして待つことしばらく、ついに子ども竿にはヒットしました。「釣れた~!」喜びすぎて釣り上げた魚は針からはずれてしまいました(いい証拠写真が撮れなかった、残念)。 小さいけど立派な魚が釣れていました(下の写真)。もうひとつのセルビンの方が設計がまずかったせいもあってか思ったようにかいきませんでしたが、それでも少年がお父さんとしかけたおに、1匹ながらかかっていました。
 釣りのほうは、大人たちは子ども世話が大変でさっぱりでした。それでも子どもたちは気持ちのいい秋空のもとで自然豊かな場所で動き回っていっぱい楽しんでくれました。お兄ちゃんは思うように魚が釣れず残念。でも、小さい子とよく遊んでくれましたね。
 自然体験は自然が相手なのでこれらが思い描いていた通りに行かないのが当然です。自然に近い存在の小さな子も同じ。そこが面白いところです。今回は小さい子どもたちが喜んででくれたのが一番でした。そして発見がもうひとつ、。エヌエスネットの自然体験が初回と2回目の2家族でしたが、お父さんや年上の男の子が別の家族の幼い子どもたちの世話を自然にしている姿です。自然には人間が持っている気持ちのいい性格(nature)を引き出してくれる力があることにあらためて感じさせられた一日でした。

ドングリ虫入ったのを探しながら ドングリ拾い たくさんドングリを拾いました  魚とり用の手作りセルビン
小さな子にはかっこうのおもちゃ 
田んぼのわきでミミズ探し
あっ、いた! 
拾ったドングリからドングリ虫がころがりでてきます 
参加者で初ヒット
魚が釣針からはずれてしまいましたが、この絵顔 
⇒釣り上げたのがこの魚
希少種、美しい魚です 
     

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