揖斐大野・ふがりの森 親子で森遊び トライアル
―古墳で滑る― 2017.01.17
待望の雪が降りました。昨日は長良川の堤防に滑りに行ってうまくいったので、今日は野(地名です。大野町)の古墳にやってきました。古墳滑りは2度目の挑戦です。使用するスキー板はテレマーク(かかとが固定されていない歩ける板)です。
雪は滑るだけ量はありそうです。古墳に登り始めると、一歩一歩スキー板が沈む。雪がしまっていない、しかも水分が多い、スキーで滑りには不向きな雪です。てっぺんまで登ると一面雪景色が広がり、とても気持ちがいい。
いよいよ滑降。予想通り板が沈んでスムーズに滑っていかない。とくにテレマークスタイル(脚に前後差をつけて滑る)では内足(後ろ足)のトップが引っかかって止まってしまう(スキー板の下は草の刈り株だらけ!)。うまくいきません。それでも、引っかかる雪は登りではずり下がりにくく、簡単にてっぺんまでたどり着けました。こうして、野の古墳群の主な頂きを制覇(笑)しました。やっぱり高いところに上がるのは楽しい!
森の中に入ってみました。雪は少し溶けかかっていてトレッキングシューズで歩ける程度の雪でした。木の下の雪も思ったほどはなく、期待していた「いたるところに動物の足跡」という状態ではありませんでした。それでも、シカの足跡は多く、雪の中でも動き回っているのがわかります。ただ、森の中は思いのほか緑が目立ち、雪の白とのコントラストがきれいでした。それで、この森はもともとはカシやシイなどの照葉樹林であることに気づかされました。
雪が降ると風景が一変します。こうした雪の自然の中を動き回るのはとても楽しいことです。とくに子どもや犬ははしゃぐものですが、私の心も同じです。ただ、スキーでの古墳滑りは少しマニアックですね。それでも、そり滑りで十分楽しめると思います。雪の「ふがりの森」のネイチャースキーは少し難しいと思いました。針葉樹の人工林や常緑広葉樹の森は条件が良くありません。今回も大きなシイの木が雪の重みで倒れていました。大雪に対応できない樹種ということなのでしょう。「ふがりの森」と里の雪遊びはやはりスペシャルなものです。特別な面白さと同時に思いがけない危険もあります。そうした自然の重みを感じながら、森遊びを追求いていきたいと思います。
スキー板をはいて古墳をのぼる | 春は桜、夏は草に覆われる古墳が今は雪で真っ白 | 古墳に登って滑りを試みるも、きれいなシュプールは 描けない | 古墳のてっぺんからの眺め 一面の雪景色で美しい |
だましだましターンを決めた |
雪の「ふがりの森」は緑が目立つ | シイの木が雪の重みで倒れ散策道を塞いでいる | 雪の中シカが動き回っている | これはキツネの足跡 | がんばって寒茸(ヒラタケ)が出ている |