揖斐大野・ふがりの森 親子で森遊び

    “シジミ釣りに挑戦!”  2018.7.1

 

 梅雨明けまぢかです。岐阜県内に大雨警報が出ていましたが、雨も上がり日が差してきました。昨日からの豪雨でフィールドになる小川は濁ってしまい、<シジミ釣り>は断念。まずは「山の神」へのあいさつを兼ねて森の散策です。駐車場ではすでに真夏日の気温ですが、森の中に入ると暑さは気になりません。
 今の季節のお目当てはやはり、クワガタ。アベマキ(クヌギではありません)林ではほのかに甘酸っぱい樹液のにおいが漂い、期待が持てます。はじめはキマワリやカナブンなどの「外道」ばかりでしたが、林の中を探しているといきなりミヤマクワガタ発見!里山の「ふがりの森」でミヤマクワガタに出会うとは。やっぱりミヤマは美しい。R君お手柄でした。
 ふがりの泉のそばで早めのお弁当を済ませ、午後からはいよいよ<シジミとり>です。古墳のそばを流れる小川までは歩いて移動します。「歩く」といろいろなものが発見できます。秋には<魚釣り>の予定の小川も見ながら歩きましたが、整備されすぎ魚の気配がない。人間にとっての「きれいな」環境はどうも生き物にとっては棲みづらいようです。歩いたのは正解だと思いましたが、飲み水や調理用の水を忘れてしまった。やはり車という文明の利器は便利ですね。
 さて、本番の<シジミ釣り>ならぬ<シジミとり>。まずはタモで濁った水の中を探ります。ザリガニ、エビ、カワムツやアブラボテなどの小魚。まだ季節が早く、生き物は成長途上(脱皮したてのザリガニもとれました)。秋になったらここで魚を釣る予定です。シジミはというとタモで川底を掬うとたまにシジミが引っ掛かってきますが、なかなか数がとれません。飽きた子どもたちは古墳へ。昔から地元の子どもたちの遊び場だったようですが、やっぱり子どもはは高いところに登るのが好き。
 気を取り直して再度シジミとりに挑戦。今度は軍手をはめて川底を探ります。するとそこそこのシジミ(小さいのはリリース)がとれ始めました。イシガイの類もとれました。試食する分だけいただいて残りは川に放します。フライパンに水を張り(その前に水の中で貝をこすり合わせてきれいにします)、貝が殻を開けたら味噌を溶かして、シジミ汁の完成。早速試食。ダシがよく出ておいしいみそ汁になりました。貝の味のほうは?イシガイ類も悪くないと思いましたが、子どもたちの感想は「断然シジミのほうがおいしい」。身は小さくてもしっかり味を主張しているのですね。やはり、おいしい自然の恵みをいただく「野遊び」は楽しい!
 「森は海の恋人」と言われます。とすれば川は「森と海のつなぎ人」。ですが、現実には管理優先の「3面張り」やコンクリート護岸。これでは森と海のつなぐ役割はうまく果たせません。ここの小川も上流で「排水路」の「整備」が行われてから目に見えて淡水二枚貝の数が減っているように思われます。地元の人たちが朝のみそ汁の具に取っていたシジミ。後の世代にもこの恵みを大切に受け渡していきたいものです。
 
P.S 今回も準備の不備で地元の伊藤さんに助けていただきました。おかげで野(地名です。大野町野)で楽しい野遊びがでしました。ありがとうございました。

幸先よくクワガタのメス発見  かすかに樹液の匂いが漂う林の中を探します  そこここにキノコの姿が
サルノコシカケも出ています 
ミヤマクワガタ発見!
標高の低い里山では大発見!? 
発見者のR君のドヤ顔 
シジミとりに飽きたら古墳登り  小川も胸までつかると楽しい!?  魚もたくさんとれました  お借りしたプライパン(TIFAL!)で貝汁  シジミ汁のお味は?「おいしい~!」 


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