揖斐大野・ふがりの森 親子で森遊び
―“ドングリムシで魚釣り”― 2018.9.21
「ふがりの里」の小川が枯れました。魚たち大ピンチ。Save the fish 魚たちに水を!
ということで『ふがりの森 親子で森遊び』の<ドングリムシで魚釣り>もピンチ。参加申し込みが4家族9名あり、事前にまともな釣りは期待できないとお断りして、当日を迎えました。抜けるようなの青い秋の空のもと絶好の野遊び日和。小川の水は一段と減り、魚たちにとってほとんど限界状況。どうなることでしょう。
まずは森の散策から、ツブラジイの下でシイの実を拾います。「食べれるドングリ」シイの実を試食してもらいます。お目当てのドングリムシはシイの実にも入っていて(いくつかのドングリの種にそれぞれのシギゾウムシの幼虫が入っているようです)目ざとい小さな子どもたちは次々に穴の開いたシイの実を見つけていきます。クワガタが集まるアベマキの林でもドングリムシが入っていそうな実(こちらが本命)を拾います。
お昼前に小魚とりの罠セルビンを作ります。持参した空のペットボトルをナイフで切り、適当に穴をあけ、組み立てて完成。不動塚古墳の桜の木の下でお昼にします。
午後からはペットボトルセルビンの仕掛け。まずはポイントの小川に行く前にエサのミミズ探し。土手の下の溝を掘ると出てきました!これで準備は万端。実は事前にエサ用のサナギ粉の団子を作ってきたのですが、自然体験の材料は現地調達で、という原則に従い子どもたちも自分用のエサを手に入れることができました。柿畑の横の用水(ここだけはまともに水が流れている。ただし水生植物に覆われている)までいってセルビンを仕掛けます。はたして結果は?
メインの魚釣りです。とってきたドングリムシの出番です(拾ってきたドングリを割ってみると思いがけないほどたくさんのドングリムシがとれました)。釣り針は最少のもの。ねらいの魚も小物なのでエサも小さいほうはいい。エサはつけにくいのでお父さんにつけてもらいます。ほとんど最浅の水たまりのような小川にエサを落とすと‥‥ 釣れました!やはりファーストヒットは釣りなれているお父さんでした。そして幼稚園児の竿にも。すごい!(これまた釣りなれているお父さんの子どもでした。)そして自然体験初心者の小3の女の子にも待望の1匹がかかりました。小さい子どもたちも苦戦しながらも(土手の草に針をひっかけてしまったときはお父さんの出番です)粘って釣りを続けました。全員とはいきませんでしたが、思いのほかたくさん釣れました。最悪ともいえる条件のもとでしたが、十分すぎる成果と言えます。
今回も楽しめました。何度も下見、試し釣りをおこなってこれはどうみても厳しい。本番はどうなることかと思いましたが、何とかなるものですね。ドングリムシも全然見つからず焦りましたが、いざふたを開けてみれば余って捨てるほどの豊漁。新ためて子どもたちの「見つける力」に感心させられました。自然は人間の思い通りにはいかない。どうにもならないことも多い。でもその中でいろいろな発見は新たな出会いに巡り合うこともある。そういった可能性に恵まれた「ふがりの森」、「ふがりの里」はかけがえのない素晴らしいフィールドです。
それにしても水枯れ寸前の小川の魚たちはどうなってしまうのでしょう。