揖斐大野・ふがりの森 親子で森遊び

    “ネバーギブアップ山芋ほり”  2019.11.17

 

 “とって、食べて、遊ぶ里山シリーズ”の中ではハードルが高いのかこれまでなかなか参加者が集まることはありませんでした。そこへ挑戦心のある仲良し三人組が参戦。毎年この時期になるとき気にかけてみているのですが、このところ目につく山芋は減ってきているような気がします。今回の結果はいかに?
 森への散策路の入り口には「スズメバチ注意」や「カエンタケ注意」や「クマ出没」などやたら危険、注意の表示が出ていますが、森の中に入ってみると、いたって静か。虫も少なく、さかんにでていたキノコも数を減らしていました。そのなかでイノシシの掘り返し跡が目立ち、豚コレラショックから少し復活したようです。
 午前中、山芋(のつる)探しをかねて森の中を歩きます。(下見の時に目をつけておいたつるやムカゴが少なくなっているような気が)成果が上がらないままお昼に。車で移動して展望のきく東屋でお弁当を食べました。今日も秋晴れで気持ちがいい。
 午後からはメインのムカゴとりと山芋ほり。道路際に山芋のつるを見つけてムカゴを探しますが、ほとんど残っていない。無理して藪の中に入ると何とかか食べる分だけはとることができました。道路を「里山会」のSさんがおりてきました。話を聞くとこの辺り山芋を掘りに来る人がいっぱいいるとのこと。ムカゴとりに来る人もいるとのこと。これはきびしい。
 いよいよ場所を移動して山芋ほり。ポイントはシカ、イノシシ対策のフェンスのあるところ。山芋のつるが見つけやすく比較的掘りやすい。数少ない山芋のつるを見つけて堀りにかかります。さっそく小ぶりだけどちゃんんとした芋が掘りだせました。少年たちはというと頼りの芋づるを途中で切って見失ったりでうまくいかないようです。今度は場所を変えて3人で協力して掘りにかかります。芋がなかなかあらわれなくて焦りはじめたころようやく手ごたえがありついの芋を掘り出しました。よく頑張りました。そうなると欲が出るもので、新たなつるに挑戦。が、そうはうまくいかず、最後は断念。それでも、自分たちで手に入れた山芋を手に3人は満足そうな表情を浮かべていました。
 恒例の最後の試食。カップ麺のそばにとれた山芋をすりいれみんなで味わいました。ムカゴもから煎りして塩だけでいただきました
 今回の参加者は仲のいい三人組で山芋掘りがうまくいかなくても仲たがいすることもなく、最後はうまく自分たちの山芋を掘り当てることができました。集中力と持続力は立派でした。「生きる力」につながる自然体験と私たちはいっていますが、そういう手ごたえのある体験活動になりました。
 次回も注意力と持続力が試される探検的な<寒タケとり>です。それにしてもエヌエスネットの“とって、食べて、遊ぶ里山シリーズ”は「すきま自然体験活動」ですね。自然条件はもちろん、フィールドへの人の出入りなど環境が変わるとてきめんんに存続するのは難しくなってしまいます。それでもフィールド大切にしながら、また新たなフィールドに着けながら続けていきたいと思います。

森に入るとイノシシとシカの足跡が  伐採あとで山芋を探す  藪に入ってムカゴとり  食べる分のムカゴはとれた  展望休憩所でお弁当 
山芋のつるを目当てに掘り始める  小さいけど山芋を掘り出した  3人で協力して掘る  ついに芋が出てきたか!?  自然薯で山かけそば! 


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