揖斐大野・ふがりの森 親子で森遊び

    “ネバーギブアップ山芋ほり”  2020.11.15

 

 “とって、食べて、遊ぶ里山シリーズ”中の難関<山芋ほり>に1家族が参加してくれました(もう1家族申し込みがあったのですが、体調不良ということで残念ながらキャンセルになりました)。
 まずは、森の散策から。日当たりな良くない森の中は普通山芋は生えていませんが、1か所ムカゴをつけた山芋の蔓が見られました。イノシシのヌタバ(イノシシは豚熱のよる減少からから回復してきている)やシカの糞が見られ、晩秋でも野生動物が森の中を動き回っているのがうかがえます。「山の神」で森の神様に挨拶して、山芋の収穫も祈ってきました。
 午後からはメインの山芋ほり。最近はムカゴをとりに来る人も増え、山芋を掘れる場所が簡単には見つからなくなってしまいました。それで場所は「非公表」。この季節細長いハート型の葉が黄色く色づき山芋の蔓自体は見つけやすいのですが、堀やすいところはなかなか見つからない。それで「ここ」と決めたらあとは根気よく掘り進めるだけ。このあたりの土は小石がいっぱい混じっていて大変ですが、家族3人が協力して小さいながらちゃんとした自然薯を掘り出しました。中には怪しいヤバイモ(オニドコロの塊茎?)も混じっていました。あっという間に時間はたち、タイムオーバー。予定していた「とろろそばの試食」は取りやめ、自分たちで掘った自然薯は用意したカップそばと一緒にお土産にお持ちかえりいただきました。
 今回の参加者は「ふがりの森」ははじめて、いきなりの中級プログラムへの挑戦でしたが、見事に完遂しました。
とくに小学2年生の双子の兄弟は、低学年にもかかわらず、あきることなく、最後まであきらめず(ネバーギブアップ!)目的を達成しました。そうした心意気が山の神様に通じたのか、今回は思いがけない出会いがありました。ハートマークのカメムシ(エサキモンキツノカメムシ)とタヌキ(弱っていたのかフェンスの下にうずくまっていた)を見つけたのは思いがけない幸運でした。
 次回も注意力と持続力が試される探検的な<寒タケとり>です。思いどおりにならないのが「自然」。ねらったとおりにヒラタケやナメコとれる保証はありませんが、探して、見つけて、採るそして食べる過程にこそ意味があると考えています。新たな自然体験への挑戦、お待ちしています。。

森の中に入るとイノシシのヌタバが  イノシシの足跡
イノシシが豚熱から復活してきた 
森の中は面白いものがいっぱい  朽ち木の上に新しい命が  シイの実拾い 
アベマキ林
夏には樹液の寄ってきた虫は今はなく静か 
いたるところにシカの糞が  森の中にも山芋の蔓が
ムカゴがなっていた 
山芋の蔓を見つけて掘ってみると‥‥  小さいながら「立派な」自然薯が掘れた! 

<出会いと収穫>


home