ふがりの森 親子で森遊び

    寒タケとり―  2020.12.6

 

 今年は長雨だったり、日照り続きだったりで極端な天候が目立ちます。 出たとろろでは採れているようですが、私の知る範囲ではキノコ採りの条件は良くないようです。「ふがりの森」でも出は悪く、この2週間ほど雨もありません。「寒タケ」も出てはいますが、まとものものは少ないようです。今回は1家族4名の参加。<寒タケ採り>はどうなることでしょう。
 暦の上では冬に入っていますが、「伊吹おろし」が吹く日も少なく、今日も穏やかな天候です。森の中は鳥の声が聞こえるほかは静かで、虫もほとんど飛んでいません。それでも子供たちは元気いっぱいで、森の中の面白いものを見つけては遊んでいます。小3のIちゃんはフユイチゴの実(10年前には林床を埋めすくほどいっぱいだったフユイチゴもシカに食べつくされ、今ではほとんど見かけません)を摘んで集めています。幼稚園児のJ君は大好きなサワガニを探しに行きます。森の中の沢はほとんど冬枯れ状態ですが、石の下を探して何匹もとってきました。好きこそものの上手なれ。大したものです。お目当ての寒タケはというと、森の中で目立つのはカワラタケやサルノコシカケの類の乾いたキノコばかり。やっとヒラタケを見つけましたが、晴天続きですっかり木にくっついたまま乾燥しきっています。それでも貴重な寒タケ、ポリ袋に入れて持ち帰ります。
 森の中でキノコを探し回っているうちに昼を過ぎてしまいました。お昼は古墳の上で。お弁当の後は寒タケの試食。乾燥ヒラタケをお湯につけておくときれいのもどりました。乾燥ナメコはというとあのぬめり感はもどらず、香りのほうもだいぶ失われています。食べればナメコと分かりますが、これはお勧めできません。それでヒラタケのキノコそばに。戻したヒラタケに市販のゆでそばを温めつゆの素でつゆをかけると立派なキノコそばに。そば好きのKさん家族はみんなおいしいと言って食べてくれました。デザートは「煎りシイの実」 Iちゃんが食べるといって拾い集めてくれました。コッフェル(キャンプ用小鍋)に入れふたをして火にかけるとしばらくしてぱちぱちとはじける音。これで出来上がり。実が小さいので割って食べるのが大変ですが、十分美味しい。ことしはシイの実が豊作で今の季節で森の中いっぱい落ちています(金華山でもいっしょ)がひさしぶりに食べたシイの実は子どもの頃の思い出を呼び起こしてくれました。
 静かな森の中にも今回も野生動物の気配は濃く、いろいろな種類の糞(シカ、ウサギ、イタチ、テン、イノシシ?)が見つかりました。たまたま、地元のひとの山ノ神へのお参りの日でお神酒とぼた餅が供えられていました。「ふがりの森」は神と地元の人たちによって守られた森。こからもこの奇跡的の豊かな自然が残されたこの森に感謝しながら自然の中でのあそびを続けていきたいと思います。 

森の散策
森の中は遊び場がいっぱい
 
山ノ神
地元の人がお参りをした後 
森のブランコ  サワガニ探し  サワガニゲット
石の下で冬ごもりの準備をしていた 
大きなヒラタケ発見
すっかり干からびていた 
シイの実拾い
まだいっぱい落ちていた 
乾燥したヒラタケとナメコ  お湯で戻すとちゃんとしたヒラタケに  昼食の最後は煎りシイの実 


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