金華山・長良川の生き物と遊ぼう

   ―手作り竿で魚釣り―   2020.6.7



 梅雨入り前の晴れの一日。新型コロナの影響でこのところ家族連れや若者,子どもたちの川遊びが増えています。今回は10人を超える参加者がありましたが、条件は良くありません。ひどい渇水で川はよどみ、川底はコケ(藻類)がびっしりで濁りやすくなっています。それでも、流れが緩くなった瀬であった場所の川底の石をひっくり返すと巣を作ったクロカワムシ(ヒゲナガカワトビケラの幼虫)がとれます。これで釣り餌は確保。
 次は釣り竿づくり。「風と土の会」が整備されている河原の竹林から刈り払った竹の枝をいただいてきました。その竹枝の小枝を小石で打ち払って完成(超簡単!)
 用意した仕掛け(ミチイトとハリスに錘をつけただけのシンプルなもの)を竿の先につけて準備完了。さっそく餌をつけて釣りにかかりますが‥‥ 魚が釣れるような場所がほとんどない。まわりには川遊びや魚とりの子どもたちがたくさんいます。うまくいくのでしょうか?
 前日下見をして苦戦がよそされたので、事前に目標はひとり1匹以上、最低全体で参加者の人数を超えることといっておきましたが、すこしずつつれはじめ何とか人数分は釣れました。ほとんどはカワヨシノボリ。めずらしいところではブルーギル(本流の水たまりにいました!)、ギギ。それぞれ初参加の小学生とお父さんが釣りあげました。
 約束通り釣った魚は焼いてみんなで試食しました。網焼き用テーブルコンロは用意しましたが、塩を忘れてしまった(すみません)。みんなおいしいと言って食べてくれました。(ブルーギルはバケツから飛び出して脱走。ギギは淡水魚好きの子どもが飼育用に持ち帰りました。)
 新型コロナで長良川鵜飼も開始が遅れいまだに観光鵜飼い船が出ていません。今年も異常気象が続き(冬のひどい雪不足、そして現在1週間以上つづく降雨なし)で長良川も状態が悪くなっています。早く魚たちが元気に泳げ回れるように!そして子どもたちが川で気持ちよく遊べるようになることを祈っています。

エサの川虫取り
水がよどんで濁りうまくいかない 
クロカワムシ(ヒゲナガカワトビケラの幼虫) 
川石をひっくりかすといる
釣り竿はとってきた竹の枝から作る  初ヒット!
ドンコ(カワヨシノボリ) 
<手づくり竿で魚釣り> 初参加のお父さん
がんばっていろいろ釣った


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