22年続きの異常な雪不足。岐阜県内の多雪地帯もまともな雪が降ふらず、今シーズンのネイチャースキーはほとんどあきらめていました。が、日本海側で大雪の予報。ただし、ちゃんとした根雪はなく、前日トヨタ白川郷自然學校に問い合わせたところ、昨年以上に雪は少なく、そり滑りのプアクティビティーはやっていないとのこと。大窪池への道路も積雪が少なくわだちができているとのこと。参加希望の家族に事情を説明したところ、子どもも楽しみにしているので実施を望むとの返事。天気予報の降雪を期待してとにかく行ってみることにしました。

 参加者は2家族いずれも小学3年生と母親。白川郷の観光客用駐車場を目にしながら上がっていくと、トヨタ白川郷自然學校のある馬狩は新雪で覆われ雪が降っていました。いつもならバックカントリーのスキーヤー・ボーダーの車でいっぱいの駐車場のひっそりとしていました。準備運動、歩くスキーの基礎練習のあと大窪池を目指しします。稼働中の除雪機を避けながら、森を抜けて雪の積もった道路に出ます。雪の状態はというと新雪の状態はいいもののベースは重い雪でネイチャースキー初体験の親子は足を取られて苦戦しています。雪はずっと降り続いています。トレースがない雪道を歩き続け、ついに大窪池が見えてきました。緩やかな斜面(散策路は雪の下に隠れています)を滑り降り、水際までやってきました。ここでランチタイム。雪は視界が悪くなるほどしっかり降っています(うれしい!)。鳥の声も聞こえない静かな森の中の昼食はのんびりという感じにはなりませんでしたが、とてもいい感じの雰囲気でした。
 帰りは来た道を戻ります。小3の男の子は歩くスキーにも慣れスムーズにスキーを進めることができるようになりました。(子どもの上達は早い!)無事スタート地点に帰ってきました。最後は雪の積もった(残土でできた)丘滑りに挑戦。昨年は小3の女の子が登りも滑りも苦労したところです。ところが、1年のブランクを経て見違えるようにうまくなっています。小3男子のほうも果敢に丘滑りに挑んでいます。今日のスタートの時点に比べて格段の差で雪の斜面の登りがうまくなっています(自分の力で登った斜面は滑り降りることができる!)。2人とも雪のダウンヒルの面白さにはまったようで、まだまだ滑っていたいような感じでしたが、今回のネイチャスキーはこれでおしまい。今回の参加者の小学3年生の2人はどちらも根性(ネバーギブアップ精神)があり、その分目に見える上達がありました。県内のスキー場が軒並みに雪不足でまともに稼働できていない状況の中でさすがは白川郷馬狩、少な目とはいえしっかり積雪がありました。それに終止降り続いた雪。全部がそろってとても楽しい充実したネイチャスキーの一日になりました。雪山の神様は決して私たちを見放しはしませんでした。改めて白川郷馬狩のフィールドと、自然に感謝!

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2020.2.23

親と子のネイチャースキーin白川郷大窪