「野麦キャンプ」が終了し、宿泊キャンプの拠点を探していましたが、ついに発見。念願の新企画のキャンプが実施の運びになりました。場所は奥根尾の「秘境」(というのは言い過ぎですが)自然豊かな越波集落です。たまたまここの区長さんが私の高校の同級生で廃校になった小学校(分校)を改築した集会場を快く使用させていただくことになりました。企画した昨年は参加者が集まらず、今年やっと参加希望があり(最少催行人数の3人)、それも7月の大雨で流れ9月の連休にスライドしました。3人ともエヌエスネットの宿泊キャンプは初めて、私もこの場所のキャンプは初めてでふたを開けてみないとわかりません。
 参加者は現地集合なのですが、道路の様子が不案内だと思われるので樽見駅に集合してからそろって現地に向かいました。3連休の初日で温見峠を越えてくる車と何台もすれ違いました。集会場「越波村民の里」に到着すると荷物を降ろしてまず区長の上杉さん(休日にはたいてい越波に入られている)に挨拶します。そして集落内の散歩。神社に向かう道、さっそくヒルのお出迎え(この3日間昼に悩まされることになります)。 初日のプログラムは<川遊び> 泳いだり、水につかる季節ではないのでもっぱら魚とり。3か所に行きましたが、ほとんど魚はとれず。厳しいようです。それでも最上流の川は自然いっぱいでとても楽しい。シカの気配がすごく、足跡、食痕、ヌタバいたるところに見られます。「食材現地調達」はクレソン(これは小さすぎ)、フキ(季節ではないがみそ汁に入れたらなんとかいけた)、ミツバ(親子どんぶりをくくったのにいれわすれた)がとれました。ヒルの気配もすごく、マダニよけのスプレーをかけておいたのに私を含め2名やられました(結局塩が一番か?)。魚とりと山菜取りの成果はいまいちでしたが、夜にはごちそうが待っていました。失敗に終わった親子丼を食べた後、お礼を兼ねて上杉さん宅を訪れると対岸の大杉の伐倒の仕事で来ていたNさん(釣りの達人でもある)の釣ったアマゴを塩焼き(参加者の女の子が自分でさばいたのを炭火で焼いた)にしていただけることになりました。アマゴは塩焼きだけでなく、手づくり露天風呂の隣の浴槽―いけす代わりに水は張られ浸かればアマゴとの混浴!ビールが冷やしてある水槽のなかのアマゴのつかみ取り。子どもたちはいっぱい遊ばせてもらいました。
 2日目は、三段滝への散策(とてもきれいなところですが、子どもたちはヒルにビビッて速攻で戻ってきました)。そしてメインの集落内での魚とり。地元の人に教わったやり方で、水かがみも上杉さんのところのものを借り、川に入りさっそドンコ(カジカ)とりに挑戦!やや高めの水ですが、川の中にはいい感じの石がいっぱいあってとれそうな感じです。水温が低く、体が冷えやすい子どもたちは稚魚以外1匹も取れないこともあって1時間でリタイヤ。結局私がとったカジカ2、サワガニ1、ヘビトンボ1が成果。今度は条件がいい真夏に再度チャレンジしたいですね。
 夜は<星空観察> 車が来ない道路を夜のドライブ。途中なん頭ものシカに出会いました。目的地に着くと通行止めの柵を越えて道路上に寝っ転がります。木立に囲まれた明かりのない夜空には「夏の大三角形」が瞬いていました。集会場に戻ってからまた上杉さん宅を訪れました。大人たちは酒を飲んでいましたが、子どもは<マシュマロ焼き>で楽しませてもらいました。最後はおじさんかもらった線香花火で最後の夜を惜しみました。
 最終日は温見峠(福井県境)からのハイキング(次回の下見も兼ねています)。登り始めはブナ林の中で気持ちのいいところですが、期待していたキノコは思ったほどでていなくて、面白いキノコもありましたが少し残念でした。能郷白山登山の車はいっぱい入っていましたが、思ったより登山道が急で自然観察のハイキングには合わないような気がしました。
 3日間とも天候に恵まれ、大変条件のいいキャンプができました。越波は驚くほど自然豊かでただ、シカ、サルに出会いました。蛇もいっぱい見ました―マムシ、ヤマカガシ、シマヘビそしてシロマダラ。生きもの好きにはとても面白い場所ですが、虫嫌いの人には厳しい。魚好きの兄弟でしたが、虫が多くて大変でした。そしてヒル(増えているシカがもちこんでいる)が多いのにはまいりました。やるだけの対策はして慣れるようにするしかないでしょう。越波はエヌエスネットの自然体験活動からするとかなりステージは高い。その分挑戦して成果を上げると達成感があります。
 今回はスタッフ側も含め課題だらけのキャンプでしたが、次につながるものもいっぱいありました。素晴らしいフィールド、使い勝手のいい施設、これだけの地域資産をほっておく手はありません。これからもどんどんン活用させていただきたいと思います。最後に至れり尽くせりのお世話をいただいた上杉さんありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
9/20   
しもの川で魚とり
水はきれいだが、水量は結構ある 
きれいなシマドジョウがとれました  歩いてかみの川に 向かいます 釣り人しか入らないような自然いっぱい(といっても目の前には堰堤)の川  魚がとれなくても楽しい 
 
食べられそうな野草を探します。あぐぇげっとたりはシカの食痕がいっぱい  露天風呂の湯船の隣にはいけす代わりの水槽に アマゴが ビールを冷やした水槽でアマゴのつかみ取りに挑戦  生きたアマゴを裁くのに挑戦しています  炭火できれいにに焼きあがった アマゴ
味は最高!
 9/21    
朝食の準備を手伝うIちゃん  対岸から大杉伐倒の 作業を見学します ヘビ大好き女子
これはシロマダラ? 
「幻の」三段滝
子どもたちはヒルが怖くて早々に引き返しました 
石の下に隠れていたドンコ(カジカ)を ゲット
 
これがドンコ(カジカ)  伐倒された「ご神木」?の枝を記念にいただきます  スギの枝を輪切りにして記念のプレートに  <星空観察>
秋の夜空に「夏の大三角形」 
恒例のマシュマロ焼き 
 9/22  
面白キノコ採った!  楽しいおやつタイム  ハイキングのつもりが思いがけなく急な登り(下り)  最後の<ふりかえり>  越波キャンプベスト3・ ワースト3
 


越波子どもキャンプ2020


2020.9.20-22