金華山・長良川の生き物と遊ぼう

   ―手作り竿で魚釣り―   2021.6.13



 梅雨のさなかの一日。天気予報のとおり雨が降りましたが、川の状態は見た目にもいい感じでほとんど釣り初体験の参加者を迎えました。
 まずはマイ釣り竿づくりから。前日「風と土の会」が整備されている竹林から切り落とされた竹の枝をいただいて準備したものを使いました。自分たちで竿づくりといっても河原の石(石器!)で小枝を打ち払うだけ。簡単にできます。次は釣りエサの川虫取り。長良橋の近くの流れの中に入って石をひっくり返すとトビケラやカワゲラの幼虫が出てきます。参加者の大人も子どもも初めての体験なので夢中になって取っています。これでとりあえず釣りエサは確保。さきほど作った竹竿に事前に用意した釣り糸(錘だけでウキはなし)をつなぐと釣り竿の完成。さっそく釣針にエサをつけて釣りにかかります。エサのつけ方は釣りのベテラン尚さん、石さんに教えてもらいます。
 川の中に入って釣り始めるとさっそくヒット!小1の男の子が小さなドンコ(ヨシノボリ)を釣りあげました。これは幸先がいい。がぜんやる気が出てきます。次々に釣れはじめ、塩焼きで試食する分は確保できました。その準備を始めてもなかなか釣りはやめられません。石さんから教わって釣った魚のワタ(内臓)出しにかかります。係は小4女子のIさん、慣れた手つきでさばいていきます。他の子もやってみます。自分の手で生きた魚をさばいてみると生きものの命をいただくという実感を味わあされます。持参したイワタニの網焼き用グリルで焼きにかかります(今回も塩を忘れてしまい、石さんの用意した塩を使いました)。塩焼きのいい香りが漂うとみんな寄ってきます。そして試食!恐る恐るトライする子もいましたが、食べてみて、全員が「うまい!」<手作り竿で魚釣り>はこうして大成功のうちに終わりました。
 1年前を振り返るとと、梅雨入り前で渇水して川底がコケ緑色になっていて苦戦したことを思い出しました。今回は川の状態はとてもよく、幼稚園児を含めてすべての参加者の参加者が1匹以上釣りあげることができました。子どもだけでなく大人も大満足。地元の私たちにとっては改めて長良川がすばらしいらしい川であることを実感させられました。最近いたるところで河川工事が行われています。それが正しい工事かどうかは魚たちが一番よく知っています。清流長良川はいつまでも続くことを願ってやみません。

河原でマイ竿づくり
河原の石を使います 
川に入って川虫取り  川底の石をひっくり返すとクロカワムシが  手作り竿に釣り糸をつなぎます  長良川の下で釣りにとりかかります。 
景色もよくすばらしいロケーション  いきなりヒット  釣った~!  釣った~!  釣った~! 
いろいろなドンコ(ハゼ科の魚)が釣れました   これはヌマチチブ 食べられる大きさのものはワタを出します  網焼き専用のカートリッジコンロで塩焼きに  小さい魚は川に返してあげます 


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