ふがりの森 親子で森遊び
―ナイトハイク― 2023.9.23
秋分というのにいまだに暑いには続いています。「ふがりの森」は8月の出水による土砂崩れで散策路が崩壊、一部通行止めになっています。森に入るのに規制がかかり、登山者、ハイカーの数がめっきりお減りました。じっくりと自然体験を楽しむにはかえって好都合ですが、企画の参加申し込みが全然入ってきません。と思っていたら、急遽リピーターのKさん家族の参加がありました。
暗くなる前に森へ入ります。9月初めには閉鎖されていた散策路入り口のゲイトは解放されていました。「ふがりの森」には慣れた家族なので自分たちで面白そうなものを見つけて楽しんでいます。森の中は意外と静かで、シーズンであるはずのキノコ類もほとんど出ていません。「山の神」に挨拶してい、散策路が通行止めになっているところまではいります。出水の爪痕はまだ残っていて岩屑に交じってタイヤなどのゴミ(道路からの不法投棄)が目立ちます。それでも姉弟は早速沢に入ってサワガニ探し。すぐに見つけ捕まえました(さすが慣れている)。今日はそれが目的ではないので引き返します。帰りは森の中の出水の跡をたどります。川が流れ流れたようになった跡は平たんな道のようになりとても歩きやすい状態のなっていました。その間森の観察。樹液に集まったクワガタを捕まえることができました。どんどん進んでいくと木の根元にスズメバチを発見。どうやら巣があるようですぐにその場を離れました。そして「秘密のポイント」へ。いってみると、いました!カブトムシ! 「ふがりの森」ではとても珍しいので感動しました。そして樹液の出るアベマキには何匹ものコクワガタが!捕まえて、みんなで手にとって楽しみました。満足!森からの帰り道、散策路が一部大雨でえぐられ溝になっていました。Iちゃん「削り取られた土はどこに行ってしまったの?」 「いい質問です」 「散策路脇の人工の谷川に流れ込んだと思うよ」 その証拠にせき止められてできたプールの底が浅くなっていました。<侵蝕>、<運搬>、<堆積> 川の三大作用を小6の理科で習ったそうです。生きた教材になりましたね。
暗くなりかけた運動公園の駐車場から車で花立峠にむかいます。 峠からは歩いて展望休憩所へ。濃尾平野の夜景を見ながらのお弁当です。メモリアルセンターのスタジアムの照明が明るく輝いていました。帰りはスモールランプでの徐行運転。野生動物との出会い(目が光る)を期待しましたがその気配はありませんでした。
駐車場に戻って改めてナイトウォーク。今度も散策路から外れて森の中に入りました。何度も通っている「けもの道のハイウェイ」は大水で洗われた跡であることだ改めてわかりました。もう一度「秘密のポイント」に行ってみました。今度は樹液の出る木の隙間にはゴキブリが活動していました。それでもコクワガタを1匹見つけられたのでよかったです。最後は得体のしれない野生動物の声を聞きながら森を後にしました
今回の<ナイトウォーク>はクワガタとカブトムシ以外のめぼしい出会いはありませんでした(それで十分でしたが)が、「森の勝手」を十分知った姉弟の観察力によって新たな気づきがありました。夜の闇の中の森の散策は視覚以外の五感が研ぎ澄まされた、ヒトが本来持っている自然への対応力が掘り起こされます。これこそ自然体験を行う意味であり、子どもたちのその機会と場を提供したいと考えるところです。より多くの親子に夜の「ふがりの森」を体験してほしいと考えます。
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森の中へ | 土砂崩れのあった沢でサワガニとり | 大水が出た跡を歩く | サルノコシカケで懸垂 (硬度十分) | 道のように見える出水の跡 |
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クワガタ探し | コクワガタ、ゲット | カブトムシ(この森ではレア)発見! | 夜景を見ながらの夜のお弁当 | 山道もライトをつけず月明かりだけで歩く |
暗い森はライトをつけて歩く | 残念ながら野生動物との出会いはなかった | 森の中の谷川の橋を渡る | 夜の森でもクワガタは活動していた |