ふがりの森 親子で森遊び
―“ドングリムシで魚釣り”― 2023.10.21
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今年は異常な猛暑が続いています。8月の大雨で谷が埋まり、それにつながる小川の土砂が入り込んで流れば少なくなっています。ドングリはというと(山ではドングリとブナの実が凶作で町にクマが出没していますが)思いのほか豊作でドングリムシもいっぱいとれると期待されましたが、暑さのためかほとんど入っておらず厳しい状況です。下見でも「ドングリムシでの魚釣り」は難しく感じました。参加者は小1と年少さんの兄弟とお母さんの1家族。初めての「ふがりの森」は楽しんでもらえるのでしょうか。
天気予報は晴れでしたが、朝大野町に向かう途中、時雨にあいました。いきなり晩秋の気配ですが、森の中は猛暑の名残が残っています。ドングリムシの入ったドングリを探しながら森を散策します。子どもたちは目ざとくいろいろは面白いものを見つけます。とくに年少のT君は小さなキノコやカタツムリ、そしてサワガニまで見つけて楽しんでいます。「山の神」ねあいさつをして今日の豊漁をお祈りしました。アベマキの林の入ると虫の入ったドングリを探すフィールドになります。アベマキのドングリが落ちていますがいっぱい落ちていますが、要注意!異常な天候のせいかこの季節になっても樹液があふれる木があって、そこにスズメバチが集まっているのです。で、散策路を外れて林の中に入るのを避けたのですが、やはりT君がスズメバチの集まりを見つけてしまいました(目ざとい!)。刺激を与えないよう近づかないことが大事(飛んできても手で振り払うのはだめです)。(このスズメバチはこの後地元のMさんによって駆除されました。)散策路上でも、穴の開いたドングリは結構見つかりましたが、割ってみるとほとんどハハズレ。結局、ゲットしたドングリムシはできそこないを含めわずか4匹。
駐車場に戻ってお昼費した後、午後のプログラム。まずはペットボトルでセルビンづくり。持参した2リットルのペットボトルをナイフで切り分け、目打ちで穴をあけたら完成(今のペットボトルは柔らかくちぇ加工が簡単。ただし底の部分は硬くて穴をあけられませんでした―これが失敗のもと)。小川に吊り下げられるようにタコ糸とポリロープを結びつけます。
歩いてポイントのある場所に向かいます。泳ぐ魚の姿を見えるのですが、水は少なく最低限の水深。釣りは難しそうですが、釣れなかった時のバックアップの意味を込めて、先ほど作ったさなぎ団子と重しようの入りを入れてセルビンを水の中に沈めます。そして本番の<ドングリムシ釣り>。アタリ(魚が餌をつつく反応)はあるのですが、なかなか釣れない。ついに餌をとられてしまい、ドングリムシ餌はなくなりました。それに代えてミミズ(T君が森の中で見つけた!)を餌にしてみましたがうまくいかない。時雨も降ってきて厳しい条件になりました。その前に仕掛けたセルビンを引き上げてみましたが、3個ともハズレ。最後の必ず釣れるとっておきの場所を案内しようと思ったのですが、時間切れ。1匹の魚も手にいてることができずに終わってしまいました。条件が悪いということもありましたが、こちらの不備があり残念な結果になり申し訳ありませんでした。
こちらの思うようにいかないのが自然体験。そういう意味では、<釣り>は自然体験と重要な要素を含んでいます。人間からのアプローチとそれを受け入れてくれる自然がマッチしたとき楽しい自然体験が生まれます。今回子どもたちは森の中での出会いや発見で十分楽しんでくれたと思いますが、それをメインお魚釣りにつなげられなれなかったのは課題として残りました。一言でいうと準備不足。フィールドを生かすための心構えと準備。子どもたちが繰り返し「ふがりの森」を訪れてくれるよう、改めて研鑽を続けていかなくてはならないと思いまた。
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ドングリムシを探しに森の中へを | 今年のアベマキのドングリが豊作だけどシイの実は不作 | カタツムリ見つけた! | 散策路でサワガニゲット よく見つけたね |
樹液に集まるスズメバチ発見! 要注意! |
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穴あきドングリがあったら割ってみますハズレが多い | 手作りのペットボトルセルビンを仕掛けます | 魚の姿は見えますがなかなか釣れません |