金華山・長良川の生き物と遊ぼう
―手作り竿で魚釣り― 2024.6.9
梅雨入り間近。ずっと高水位だった長良川も平水に戻りましたが、雲行きが怪しく午前中雨が降りました。今回は親子3人でエヌエスネットの自然体験は初めてとのこと。釣り堀の経験はあるもののちゃんとした釣り?は初めてのこと。長良柄のラフティング経験しているものの長良川での川遊びは初めてとのこと。
早速餌となる川虫とりから始めます。去年に続いて今年も川虫(クロカワムシ=ヒゲナガカワトビケラの幼虫)の数が少ない。良い瀬が少なくなってしまったということです。それでも水の中に入って川石をひっくり返すとちゃんといました。ただし、小4と小1の兄妹は「怖い」といって手で川虫をつかむことができませんでした。何とか必要な数を確保して、竿の準備。手作りの竹枝竿(近くの竹林からとってきた)にあらかじめ用意してきた釣り針と釣り糸(おもり付き)につなげればOK。
早速本流につながる橋の下(ここなら安全)で釣りを始めます。私は本流に糸を垂らしウグイ続いてドンコ(ゴクラクハゼ)を釣りました。橋の下ではK君の竿にドンコ(ヌマチチブ)がヒット「釣れたー!」。Yちゃんの竿にはなかなかあたりがなくあきらめモード。お母さんは…、同じ場所で粘っていましたが……、いきなり来ました。ヌマチチブの大物。これで被く全員やる気モードになりました。知らぬ間に時間は過ぎ、気が付いたら正午過ぎ。お昼にしました。ここで事件!河原に放置した水槽(虫かご型)のところでお母さんが何かやっているので行ってみると……、「カラスが水槽に口が死を突っ込み大物ヌマチチブを持ち去った!」(カラスおそるべし)
ごごからは「プロムナード」(ホテル街)前の川岸に場所を移して釣りました。途中雨交じりの風が吹くなど条件は良くありませんでしたが、皆さんがんばって(Yちゃんは寒さで途中リタイヤ)、たくさん釣りました。途中釣果を見に来たおじさんと話をしましたが、このところ長良橋付近でとれる川虫は減ってきているとのこと。よくない傾向ですね。餌の川虫もなくなり、いい時間になったので釣りはおしまい。終了間際お母さんがまたしても大物ヌマチチブを釣り上げました。カラスに持ってかれた分を取り戻した!
最後は釣った魚を塩焼きにして食べる試食会。風と雨を避けながら橋の下に網焼き用テーブルコンロ(イワタニ)をセットしました。塩は用意したものの箸を忘れてしまいましたが(いつも何か忘れるな)、ちょうど隣でバーベキューを始めた若者グループがいたので箸をもらいました。魚のさばき(内臓の取り出し)は私がやりました。クロカワムシは怖がっていた小1のYちゃんこれには興味津々。浮き袋、肝臓、卵(卵巣)、そして胆のう?面白がって観察していました。焼きあがった魚のお味のほうは?唯一のハヤ類のウグイは真っ先にYちゃんが食べました。「おいしい!」 残りのドンコ類はハゼ科なのですべておいしい。皆さん喜んで食べていました。私はといえば、落ちた油が炎になる様に感動し、油の乗ったヌマチチブの肝を(途中地面に落としながらも)おいしくいただきました。
今回も長良川の「手作り竿餌自己調達釣り」は初体験の参加者家族の皆さんには十分楽しんでいただいたと思います。川岸から魚たちの泳ぐ姿が見え、それを狙って釣りをすることができ、長良川は生きてりるということを実感しました。同時に川虫の減少や釣れる魚の種類は少なくなったという事実は地球温暖化に伴う異常気象という大きな問題を含めて考えさせられるものがありました。長良川の美しさがいつまでも続くことを願っています。(良さん 記)
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水の中に入って川虫探し | 川虫(ヒゲナガカワトビケラの幼虫)いた! | (弱った) 鮎捕まえたよ | 手作り竿のセット | 橋の下では釣りの開始気持ちのいいロケーション |
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「釣れたよー 」 | たくさん釣れました! | 小さいのを除いて釣った魚は全部食べます | おいしく焼きあがりました。(ヌマチチブの肝からは油がしたたり落ちて炎が上がる ) | おいしい顔 |