昨年クリスマス前の大雪がありましたが、暖冬寡雪が続き、根尾谷でのネイチャスキーはほとんどあきらめかけていました。フィールドを石徹白に変更して計画しましたが、思いがけないドカ雪で根尾東谷ネイチャスキーが復活しました。
 下大須の河原は河川工事
によって大きく改変されました。重機によって川の流れが変えられ、川と川原の間に「石塁」ができました。河原にはコンクリートや大石による「水制」(水の勢いを弱めるもの)が作られました。河川敷中段の側面はきれいに整備されました。こうして川は「きれい」になりましたが、自然度が低くなり、ネイチャスキーには具合が悪いことになっています。それでもしっかり雪が積れば、河原は一面雪野原のきれいな景色に変わります。
 今回の参加者は1月4日の白川郷に引き続いてのKさん家族3名。レンタルスキーを借用しているNEOキャンピングパークからスタート。柵を越え柵の外の狭いところを進みます。足を踏み外と斜面をずり落ちそのまま川へといきそう(実際はその心配はありませんが)で怖いところです。キャンプ場の端から川への取り付け道路へ滑りこみます。そこから川に向かうと河原に出れるのですが、雪が融け流れが出ていて渡れません。そこで中段への登り返し。ここはスキー板での階段登高がうまくできない初心者にとっては難所のところです。ネイチャースキーに慣れているK家の皆さん、ここは難なく通過。中段に出ると見覚えのある小さな塚。ここは登って滑って遊ぶ初心者用のトライポイントですが、K家の姉弟にとってはほんの足慣らし。簡単に登って滑って先へ進みます。雪がしっかりついていそうな玉石埋め込みの斜面を滑り下り(ここはちょっと難しい)広い河原へ。ここからはどう進んでもいいのですが、平地を歩くだけではつまらないので子どもたちは雪の「石塁」に登っては滑ります。これは結構難しいけどそれだけ楽しい場所です。午前の目標は前方に見える赤い橋。その前に立ちはだかる中段の壁。ここはほとんど雪がついてなくで板を外しても登れないようなところですが、 I ちゃんは板とつけたままトライ。強引に上がってしまいました。ほかの人はというと、ちょうどそこにあったアルミのはしご(実は私良さんがたまたま橋の下で見つけここへ持ってきたもの)を使って上の段に上がります。橋の下が午前の部のゴール。ここでお昼。みんなで雪の踏み固めて雪のテーブルを作ます。さらにスコップで掘り下げるとすぐ下は地面。積雪40cmといったところか(これでじゅうぶん!) 風もなく少し日も差してきていい感じです。やはり雪の上のランチは格別です
 午後は神明神社しもの日陰の斜面に挑戦。このフィールドにトライするには体力が必要(河原が使えないときはここを使うよりないわけですが)。久しぶりです。雪の林道を登っていくわけですが、K家姉弟登るのが早い!これはしっかり板に乗れているということで、実際滑るときの結構乗れています。雪の斜面はいたるとことに動物の足跡があって楽しい。シカ、タヌキ、ウサギ、サル、テン、カモシカ(orイノシシ)、いっぱい動きまわってていますね。林道を登りきるといよいよ広い斜面の滑降に挑戦です。みんな思い思いにゆきの斜面に飛び込んでいきますが…、湿って深く沈む雪に足を取られて転倒続出。さすがクロスカントリー板では難しいですね。けど、みんな転んでも笑っています。転んでの楽しいのがネイチャースキー。まさに「雪と遊ぶ」です!
このフィールドでの遊びが本日のハイライト。あとは引き返すだけですが、道路から河原に降りるのが一苦労。それでも子どもたちは斜面を見つけては滑り最後まで楽しみました。
 根尾東谷でネイチャースキーを始めたのが16年前。そんな大昔ではないのですが、そのころには3月にも実施していますした。明らかに温暖化が進んだ気がします。河原には池みたいなのもあったし、それに比べるとずいぶん人工的な環境になりました。そんなフィールドも雪に覆われると美しい雪原になるのは変わりありません。ただし、雪の下には人工物が隠れていて人為的な障害になっています。しかし今回子どもたちはその障害をも遊びの種にしてします。K家の皆さんはすごいと思います。改めて「遊ぶ力」 (=生きる力だと私は思っています)の意味を考えさせられました。根尾東谷のこのフィールドはありがたい場所です。経営は変わりましたがNEOキャンピングパークのスタッフの皆さんには今回もお世話になりました。これからもよろしくお願いします。

NEOキャンピングパークからスタート 柵の外を進みます  NEOキャンピングパークから滑り降りると前は川 階段登高で堤防斜面を登ります  堤防斜面の滑降
結構難しい
こけちゃいました   上手く滑り降りました  河原の雪原は思い思いに進みます  中段へ登り
難しいところですが簡単に登っちゃいました 
難所を登り切り中段の河原へ 
午前のゴール赤い橋は間近  橋の下で楽しい雪上ランチ  堤防の急な壁も平気で登っちゃいました 。
スポーツクライミングの成果?
橋の端の残雪を板をはいたまま進みます  雪の林道
子どもたちは登るのが速い 
豪快の転んでこの笑顔  思い思いに滑る、そして転びます  林道滑り 
斜度はないけどみんな揃って討ち死に
道路に出ると雪はないので板を外します  最後の一滑り
見事成功 

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親と子のネイチャースキーin根尾東谷

2024.1.28