1週前にドカ雪が降りました。樽見では記録的な積雪になりました。今回は大丈夫だろうと下見なしに現地に入りましたが、いつも車を止める最終除雪地点の周りに雪は少なく、林道の始まりの坂は車でそのまま入っていきました。切通しを抜けると一気に景色が開け、眼前に真っ白な能郷白山の前山が輝いて見えます。能郷谷は一面の雪の原…、を期待していたのですが、ブッシュやカヤが目立ちます。ここからがスタート。今回の参加者は、今シーズンのネイチャースキー皆勤のKさん家族と小6と小3の姉弟とお父さん。ネイチャスキー大好きのKさん親子。雪解けの進んだフィールドの状態は厳しく「上級者向き」に代わっています
最初は「いきなりの坂」がまっていますが、今回はこれを避け、林道を進みます。右手に雪の斜面を見つけ滑り降ります。狭い灌木の間を滑るので腰が引けそうになるところですが、全員が嬉々として滑りを楽しんでいます。先へ進みます。流れが出ている場所は板を脱いでで渡ります。雪が多ければ、雪の河原を好きなところ進めますが、コースが限られ、木の間を縫うようにしてつながったゆきをたどらなければなりません。斜面や段差があれば登って滑ります。急斜面は階段登高で登ります(今回皆さんのぼりが上手)。「登れたところは滑って降りてこれる」という理屈がありますが、今回ばかりは雪の状態が悪く、障害となる木がいっぱいあるので、そうは簡単にはいきません。それでも子どもたちは「難斜面」のトライし、そして転びます。それでもみんなでも笑っています。「転んでも楽しいネイチャースキー!」 <クマ出没注意>の看板がある雪のフィールド。ここでお昼、子どもたちが円あるく歩いて、雪のテーブルを作りますが、積雪が少なく(20cmほど)低いテーブルしかできません。それでも雪上ランチは楽しい。
林道を歩いて先へ進みます。途中雪が溶けた場所は溶け残った端っこを歩きます(帰りの滑り下りが難しい)。雪の河原は15年程前の記憶では川に向かって滑り降りられるが面白いところでしたが、目の前にはブッシュが生い茂り面影はなし。雪を求めて枝林道に入ってみます。が、ここも日があたって地面が出てしまっています。それで今回はここまで。それでもエヌエスネットの能郷谷ネイチャースキーの最高到達地点となりました。
後はスタート地点へ戻るばかりですが、最後に隠し玉! 今日は節分。で、「雪上豆まき」 Kさんに話したら家から鬼の面を持ってきてくれました。それで大人は鬼、子どもは豆まき。もちろんスキー板(クロスカントリー)ははいたまま。貴重な豆は拾って食べます(その間に鬼は逃げる)。楽しく遊べました。林道の帰り道。いい斜面(ほとんどありませんが)があれば、トライします。子どもたちの滑りは1日でも目に見えてうまくなっています。最後、スタート時には滑らずにとっておいた川へ降りていく道の斜面。気温が上がらず硬いまま。J君果敢にトライしましたが、スピードが出て止まれず危うく車止めの岩にぶつかりそうになりました。人工物は怖いですね。車で迎えに来てに待っていたKさんのお母さんに無事合流して終了。
今シーズンの能郷谷のネイチャースキーは間違いなく今日でお終い。ぎりぎりのタイミングでしたが、よく遊びました。エヌエスネットでネイチャースキーを始めたときは3月の初めに能後谷で最後を締めていました。岐阜市からそれほど遠くなくて、自然度の高い能郷谷は貴重なネイチャースキーのフィールドです。20年足らずの短い期間ですが、明らかに温暖化が進み雪が少なくなっているのが実感されます。それでも今回は(も)、天候とメンバーに恵まれ、楽しいネイチャースキーの一日になりました。能郷白山の神様に感謝するとともに、雪の恵みをいつまでもと祈る気持ちでいっぱいです。
親と子のネイチャースキーin能郷谷
2024.2.3