今シーズンは一時的な大雪はあるものの予報通りの暖冬寡雪で、予定していた根尾谷の雪も2月初めにして溶けてしまいました。それでも雪を求めて石徹白にやってきました。9時に中居神社についてみると、駐車場は車であふれていました(30台以上)。石徹白の山は最近山スキーで人気が出てきていますが、雪山登りの人もいっぱいいました(登山道がないので無雪期は登れない)。人が置かない場所に車を止めて準備。今回の参加者は今シーズンのネイチャスキー皆勤、4回目のKさん家族。
 昨シーズンは同じ時期に林道入口から板(クロスカントリースキー)が履けましたが、今回は予想通りとところどころ地面が出今回も運転手役のお母さんが(いけるところまで)ついていくことになりました。ヤドリギがある広場で休憩。そこから少し歩くとやっと板がつけれます。(スキーのシール登高ではなく)歩きで登っている人が多いので雪面はボコボコ。朝のうちは雪は固く、スキー(板底に滑り止めのウロコがついている)のクリップが悪い。苦労しながらもクロカン登高に慣れている参加者の皆さんどんどん上っていきます。ただ、がんばってきたお母さん途中で体調が悪くなり無念のリタイヤ。先が見えていたので残念ですが、またの機会トライしてみてください。今度は I ちゃんが足首をひねったようで(歩いているときに雪が硬くて後ろ足がす抜けた?)ピンチ。とりあえずテーピングで足首固定の処理をしてそのまま
上りを続けました。長い林道はずっとスギ林の中。つづら折れの緩やかな坂が続きなかなか先が見えてきません。我慢が続きます。そしていきなり視界が広がり、実の前に広い雪原が広がりまた。ゴールの和田山牧場跡です。
 普段は風の強い場所ですが、この日は風もなく、絶好の雪上ランチ日和。 I ちゃんのリクエストをブナ林の中でお昼。暗いスギ林とはうって変わって気持ちのいいところです。さて、いよいよ和田山牧場跡での滑降です。リュックサックをおいて滑りに行きます。小高いところまで登り、自分のスキーなコースを見定めて滑りにトライ。灌木が出ていたりすると腰が引けて転んでしまいますが、斜度のある斜面も障害物なかければ、後は気合次第。池を見下ろす広い斜面の滑降。I ちゃん「ファイト一発!」(古いですねー)池に向かって滑り出します。いけ、いけ、いけ、いけ〜!池のほとりまで一気に滑ってしまいました。気分いいですね(足首を痛めたのをすっかり忘れているようです)。負けじと弟のJ君、果敢にトライしますが、最後こけちゃいまし
た。それでも十分楽しめました。
 後は林道を滑って帰るだけ。午後になって雪は少し緩みましたが、相変わらず固く、エッジのないクロスカントリーの板(私のはBCタイプでエッジ付きですが)、曲がれない、止めれない、それでもスピードは結構出る!止まるときは側面に乗り上げる(これも技術がいる)。皆さん踏ん張って苦労しながら降りてきます。スタッフのNさん久しぶりのハードなネイチャースキーで「ももにきて」途中で板を脱ぎました(これが賢いかも)。やっとゴールの「夫婦スギ」まで滑り降りてきました。苦労しましたが、下りは速い。最後はみんなでご褒美の「練乳ぶっかけ雪」で食べ、「お疲れ様でした!」
 個人的には石徹白の山行を含め雪の和田山牧場跡へは10回以上来てますが、いつ来ても素晴らしいところです。だから、この日のように多くの登山者、山スキーヤーが集まるのは当然なことですが、自分たちだけのとっておきな場所にしておきたい気持ちもあります。エヌエスネットの自然体験活動としては子どもが和田山牧場跡まで登ったのは今回で3度目です。今回は(も)いろいろなことがありましたが、山の上で十分楽しんで無事下りてきました。寡雪に苦労させられたシーズンの中で考えてみれば奇跡的なことかもしれません。時間の余裕がなくて中居神社にお礼のあいさつをするのを怠ってしまいましたが、石徹白の山の神様には本当に感謝しています。ありがとうございました。これからも雪の恵みをよろしくお願いします。

出発前、絶好の「ネイチャスキー日和」です。  朝は気温が低く、雪は固い(カッテコ)  いつも滑って遊ぶ坂も見過ごして進みます  雪解けで水が流れ出し地面が現れています  「練乳タイム」
ヤドリギがある広場で一休み 
やっと板(クロスカントリースキー) が履けます 登りが得意な二人は林の中をショートカットして登ってきます  長い林道の登りが続きます  頭上に1本の飛行機雲
希望の光か
大きなブナの木に腰かけてお弁当 
雲がかかった野伏ヶ岳が美しい  小高いところまで登って  滑降に挑戦!  池まで滑り込みました  林道のカーブ
曲がり切れずの転倒 
またこけちゃいました  長い林道もがんばって滑り下り  ついにゴール!  滑りもここまで
板を外します 
最後は「お疲れ様」の「練乳ぶっかけ雪」 

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親と子のネイチャースキーin石徹白

2024.2.24