町では桜が満開。もうスキーのシーズンではないでしょ、という感じで、エヌエスネットのネイチャスキーも終わったかと思っていましたが、常連のKさんからいきなり電話がかかってきて明日白川郷でネイチャースキーがしたいけど可能かとのこと。天気予報では雲時々雨。決していい条件ではないのですが、子どもたちの春休み最終日とのこと。雪が多い年にもかかわらず、2月以来ネイチャースキーが実施できておらず、これはやらずにはいかないというわけで雨の中出発しました。
ひるがのサービスエリアまで来ると雨脚は強まり、こりぁしばらく現地待機かと思いましたが、白川郷馬狩のトヨタ白川郷自然學校に着くと雨はやみかけていました。いつものようにフロントで挨拶してフィールドを使わせてもらうようにお願いしたのですが、今日は団体が入っていて全面貸し切りで使えないとのこと。仕方ないので、白山白川郷ホワイトロードを歩くことにしました。
今回のK家のメンバー。中2 I ちゃん:::スポーツエリート?候補:にも選ばれて忙しく参加できる日が限られています。小3J君、山村留学に行っていて1年ぶりです。お母さん:クロスカントリーの板で雪の上に乗るのが心もとなく、一緒に行動することができなかったのですが、前回の根尾東谷で初心者の人たちと一緒に歩いて少し自信がつきました。お父さん:一番やる気。今シーズンのネイチャスキーシリーズをコンプリートしています。
トヨタ白川郷自然學校から除雪された道路(両脇は雪の壁)を料金所まで歩きます。雪の壁を登るとここからがホワイトロード(文字どうり白い雪の道!)歩き:。1次除雪?されていてそこの上を歩くことになります。さいわい雨に降られず、視界も悪くなく、山(三ヶ辻山、籾糠山など)も見え、野鳥も出てきて楽しく歩けました。目標の「大曲り」まで歩き、そこでお昼。鞍部になっていて風が吹いていましたが、風陰に入り食事をとりました。子どもたちは昼食もそこそこにそり遊びを始めます。ちょうどいい雪の斜面があったので、レジャーシートを尻に敷いて滑っています。兄弟そろって飽きずにそり滑りを繰り返していました(今回これが一番楽しかったとか)。研究熱心なお父さんはクロカンの板での制動とストップの練習を繰り返していました。カモシカの観察もできました。(熊のように見えた足跡はカモシカのようです。)
引き返し。朝少し硬かった雪も緩み、あまり滑りません。お母さんにはこれがちょうどよかったようで、安定して滑ることができました。(今回は一度も転ばなかった!) 途中雪の詰まった谷を少し登ってみました。熊の足跡のようなのはやはりカモシカでした。ここはもはや山スキーの領域。登ってくるだけでも大変。それを子どもたちは簡単にクリアしてしまいました。お父さんも競技用も板でがんばって登ってきました。ただし、下りが大変。私はごまかしながら降りてきましたが、みなさん、転びながら降りてきました。ナイストライ!(お母さんは下で見物) 下りは速い。簡単に料金所まで戻ってきました。ゴールですが、ここでやめてしまうのはもったいない。すこし白谷を登ってみます。雪はたっぷりでどこでも滑れそうですが、谷はところどころ口を開け恐ろしげに見えます。上のほうを見ると谷はデブリ(雪崩た跡の雪のブロック)にうまり、稜線付近からは泥が混じったすじ(全層雪崩)が見えます。なかなか迫力おある谷です。最後の滑降。うねりがある自然地形で思いのほかスピードが出て難しい。転びながら滑り降りて除雪車の横から道路に出ました。
今日はまともなネイチャスキーの日ではないと思っていましたが、お父さんの熱い思いが通じたのか、思いのほか楽しい一日になりました。チャレンジングな父子3人にに対してそれを見守るお母さんでしたが、感想ではまさか自分が4月に雪山の中で滑っているなど想像もしていなかったとのこと。印象深い一日になりました。この先温暖化で日本の雪の季節がどうなるかは予想できませんが、多雪国日本で雪のプログラムで多くの人に楽しんでもらえるよう努めていきたいと思っています。
親と子のネイチャースキー
in 白山白川郷ホワイトロード
2025.4.6