Eボート長良川クリーンアップ作戦 2018.11.11 


 
 今年も『Eボート長良川クリーンアップ作戦』の季節になりました。
 7月の大増水以来、何度も長良川を下りましたが、川岸の木の高いところに引っかかったゴミが毎回気にかかっていました。流れを変えるほどの増水は川岸を崩し、川のほうに倒れ掛かった木や竹に大量の漂着ごみを残しました。
 さわやかな秋空の下、今回はたくさんの方の参加があり、気持ちよく河川ゴミの除去ができそうです。ずいぶん変わってしまった千鳥橋の河原からスタート。瀬(土砂の流入で緩くなってしまった)に入り、そのあと二手に分かれます。初参加や小さい子どもがいる家族は右岸の河原(ここも河原が広くなってしまった)でゴミ拾い。左岸の作業は「精鋭隊」の仕事。川の事情を知っているリピーターや頼りになる大人。中でも今回仕事でこれなくなった石さんのお友達のMさんは沢登りエキスパートのクライマー。水上に張り出した木に引っかかったゴミはお任せしました。今回は漂着ごみが多すぎてとても納得ができるまで除去することは無理でしたが、短時間でかなりの量のごみを回収することができました。
 作業が終われば、ごみの回収場所(事前に岐阜市の環境事業政策課に依頼しました)の護国神社の河原まで下るだけですが、このままノンストップで行ってしまうのはもったいないので、「古津のワンド」に立ち寄りました。夏の比べればだいぶ水も澄み、群れ泳ぐ小魚が見られました。ここも淀みが強くなって泥っぽくなってしまいました。
 金華山を前に見ながら下っていきます。いつ下っても気持ちのいいところですが、この季節の美しさは格別です。最後は「納涼台」かみの難所のホワイトウォーター突破のスリルを味わって無事予定の地点にゴール。楽しい清掃川下りの一日になりました。(この後、車を停めておいた河原駐車場が大渋滞していて大変な目にあいましたが。)
 今回はうれしかったのはこれまで川くだりを楽しんできたリピーターの方だけでなく、初めてこの活動を通して長良川の川下りを体験された参加者がいらしゃったことです。中でも私の町内の長老のOさん、長良川の川下りの初体験。ゴミの除去や機材の撤収等にかかずらわってお世話できなく申し訳なかったのですが、喜んでいただけたのがありがたかったです。
 Eボートで川を下ると毎回、川の環境について考えさせられますが、今回は特に木に絡みついてどうにもならなくなっている漂着ゴミを見せつけられ気が重くなってしまいました。これらはいずれ風化して木から外れるのでしょうが、その先海に流れ込んでマイクロプラスチックになってしまうのでしょうか。楽しい自然体験の裏に存在する重い環境問題についてはいつも考えさせられます。

スタート前
今回は大勢参加してくれました 
瀬を下ってごみ撤去のポイントに上陸します  清掃を終えた長良川環境レンジャーの船が 下っていきます 左岸ごみ撤去は難度が高い
木の上のごみはクライマーのMさんに任せます 
熟練隊ごみ撤去作業終了 
右岸の河原のごみ拾いは小さい子を含んだファミリーで  作業を終えて下っていきます  秋の長良川は透明度が増してとても美しい  金華山が近づいてきました  護国神社前の河原に上陸して回収したごみを運びます 

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