Eボート長良川クリーンアップ作戦 2019.11.10 


 
 今日も絶好の川下り日和になりました。
今年は川の流れが回復し河川ゴミはあまり目立ちませんが、『Eボート長良川クリーンアップ作戦』の目標は「きれいな長良川をより美しく!」です。川下りが初めての参加者には長良川の美しさを十分に感じてもらうまたとない機会になることと思います。
 千鳥橋の河原には瀬張り漁のロープが張られ澄んだ水面をたたいています。スタートする前に漁師さんから話を聞くことができました。落ちアユ漁そろそろ終わりだが、大水が出た昨年と違って長く漁ができとれるアユも多いとのこと。この日もお土産にとれたアユをもらってしまいました。Eボートはスタートして瀬を越え(昨年は洪水で川底が平になり瀬が消えかかっていた)右岸の石河原に着きます。ここで二手に分かれ左岸の河畔林に引っかかったゴミを除去する「熟練隊」と右岸の河原のごみを拾う「初心者隊」に。右岸の石の河原はきれいに流され空き缶類は少なく灌木に引っかか他ゴミを取り除く程度でした。左岸も川の上から見ると目立たないプラスチックごみですが、ポリ袋いっぱいのごみを回収して戻ってきました。聞くと林の中に入ると増水時の流れの加減かたくさんのペットボトルがたまっていたとのこと。しっかりゴミが回収できてよかった。そこで気がつきましたが、見た目がきれいであればいいのではなくゴミそのものを少なくしなくてはいけないと。自分たちの住むところのごみが少なくなっても、その分が下流に流されて最終的には海洋ゴミになるのであれば何の問題の解決にもならないのです。
 ゴミの回収作業が終われば後は川を下っていくだけですが、せっかくの川下り日和。秋の美しい長良川をゆっくり堪能したいと思います。途中夏は川遊び場になっている「古津のワンド」に立ち寄ります。夏の淀んだワンドと違い水が澄み切っています。Eボートで入っていくと魚の大群(アユ?ウグイ?)が逃げまどって波打ちます。いいものが見えました。古津からしもの深みは大きなコイの群れが泳ぐのが見れる場所なのですが、この日は水面にさざ波が立ちよく見ることができませんでした。そういうこともあろうかと箱眼鏡を用意しましたがうまくいかなかったようです。瀬張り網漁のロープを越え白波が立つ早瀬に突っ込みます(ここでもきれいな瀬が復活していました)。鵜飼大橋下で上陸して、集めたごみの袋を岐阜市に依頼した回収場所まで運びます。これで本日の作業はおしまい。あとはゴール地点まで下るだけ。
 日が高くなると水底の石が照らされきらきら光ってとてもきれいです。ボートの影も映ります。鵜飼ミュージアム下のワンド(入り江)に入って上陸(当初は長良橋を予定していましたが、長良川公園でのインラインスケート大会と重なったため急遽変更)。船を上げて終了
 「川の清掃」が主目的の川下りでしたが、素晴らしく気もちのいい天候と水の状態のもと心が洗われる一日になりました。ただそんなすばらしい長良川なのに川を見に来ている人や川遊びの人がほとんどいないというのも気になるところです。「川遊び」の活動を通して地域の人に子っと川に関心をもってもらわなければいけないと考えされられた一日にもなりました。
 
下見でも落ち鮎をいただいた漁師さんから「瀬張り網漁」の話を聞きました  千鳥橋河原からスタート  千鳥橋左岸でゴミの除去を終えた長良川環境レンジャーのボートが下っていきます  左岸では「上級者隊」 が河畔林のごみの除去を行います 河原vの灌木に引っかかったプラスチックゴミを取り除きます 
ゴミを回収して再スタート  途中立ち寄った古津のワンドには魚の大群が  鵜飼大橋下で上陸  岐阜市に依頼したごみの回収場所場でゴミ袋を運びます  作業を終えた後はゆっくり川を下ります。
水がとってもきれい! 

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