Eボート長良川クリーンアップ作戦 2020.11.8 


 
 今年の冬はまともな冬ということでそろそろ寒くなる季節ですが、今日は穏やかな絶好の川下り日和になりました。 今年長良川は7月の長雨、8月に入っての日照り続きで川遊びには不適な日が続きましたが、河川ゴミは「うまい具合に」流してくれたのか、ひさしぶりに漂着ゴミが少ない年になりました。今年も川の流れがかなり変化しています。
 千鳥橋の河原にはEボートをセット(空気入れ)をしてスタートします。瀬を下って右岸の河原に上陸します。ここで二手に分かれ左岸の河畔林に引っかかったゴミを除去する「熟練隊」と右岸の河原のごみを拾う「初心者隊」に。右岸の石の河原はきれいに流され空き缶類は少なく一見きれいそうでしたが、灌木に引っかかったゴミを取り除くと結構な量になりました。左岸も川の上から見ると目立たないプラスチックごみですが、流されずに気に引っかかったままのゴミはしつこく木に絡んで取り除くのに時間がかかりました。少ないながらゴミが引っかかって気になるところが何ヶ所かありましたが、出水で川岸がえぐられ足場が悪いところが多かったので無理をせず作業を終了しました。
 対岸に渡って「初心者隊」に合流。予想していたより多くのゴミが集まりました。せっかく人が入らない河原に来たということで、知られていない池を見に行きました。足跡がいっぱいあり野生動物が動き回っている様子がうかがえましたが、ここにも新しいゴミが落ちていました。明らかに上の道路の車から捨てられたものです。こんな場所にまでゴミのポイ捨てが及んでいるのかと思うと悲しくなります。
 集めたゴミをごに運搬用の2人乗りのボートとEボートに分けて積み、川を下ります。気持ちのいい瀬を下って鵜飼大橋の下で上陸。岐阜市の河川事業課に依頼しておいた場所まで運び作業終了。あとは長良橋までの川下りを楽しみます。テンションが上がった参加者の小学2年生がお父さんの制止を振り切ってボートから飛び込んでしまいました!(元気ですね〜) こうして今年も楽しく気持ちよく清掃川下りを終えることができました。
 川下りをしていて川岸の木に引っかかったゴミが気になり気分も悪いというところから始めた河畔のゴミの除去です。放っておいてもいずれは流されてなくなると考えることもできますが、ゴミそのものが無になるわけでありません。、プラスチックゴミは海に流されミクロの大きさに砕けても長期間海中を漂い生態系に計り知れない悪影響をもたらすことは地球規模で問題になっているところです。改めて山、森と海をつなぐ川の意味をみんなで考えていきたいと思いました。今回も岐阜市みどりのまち推進財団の助成を受けることができましたが、地域住民への川に対する環境意識の啓発の重要性を考えさせられました。 

 
千鳥橋河原からスタート
瀬を下って右岸に上陸します 
<初心者隊>河原のゴミ拾い、灌木に引っかかったゴミの除去を行います  <熟練隊>は左岸の河畔林のゴミの除去を行います  左岸の状況は悪く、無理をしないで作業を終了しました  右岸では小学生の子どもたちも活躍 
「秘密の池」を訪れると野生動物の足跡がいっぱい  こんなところにも新しいゴミが
上の道路から捨てられたものか 
集めたゴミを積んで川を下ります  鵜飼大橋下で上陸
回収予定地までゴミを運びます
作業を終えて
ゆったり川下りを楽しみます 

home