Eボート長良川クリーンアップ作戦下見 2019.11.6 報告


 
 あんなに暑く、また大水で濁った夏の長良川ですが、秋も深まりすっかり落ち着ききれいな流れを取り戻しています。週末の日曜日の『Eボート長良川クリーンアップ作戦』を控え下見に入りました。
 スタート地点は千鳥橋河原。出水で河原の様子も随分変わり、砂っぽく車がスタックしそうなところもあります。2人乗りのインフレータブルカヤックで出発。その前にこの季節の長良川の風物詩「背張り網漁」を見せてもらいます。川の流れもいい感じで、見ていると網が投げいれられ、見事に大量のアユがかかりました。地元の漁師さんに説明してもらった後、最後に「これもってけ」とれたてのアユを数匹もらいました。こんな体験は郡上の長良川以来二度目。幸先がいい!ボートをこぎ出すと川底の石は太陽の光できらきら光っているのが見えます。(いつからこんなにきれいになったの?)川の流れが変わりここ2年ほど姿を消していた千鳥橋しもの瀬がきれいに復活して気持ちよく漕ぎ下っていきます。
 本番の清掃ポイントの下見。左岸の河畔林。意外に木に引っかかった漂着ゴミが少ない。ただし、流れで川岸が削られ、着岸できる箇所が限られている。上級者向け。対岸に渡って右岸の河原。出水で空き缶やプラスチックゴミがきれいに流されているが、灌木に漂着ゴミが絡みついている。初級者向け。古津のわんど向かいます。夏の川下りでは、このところ濁ってヘドロがたまって状態が悪くなっていた場所ですが、思いほか水が澄んでいい感じになっていました。今回もニゴイの姿を見かけました。
 鵜飼大橋を越え長良橋のゴールへ。古津から左岸に流れる瀬は見事に復活し、白波の急流を気持ちよく下ることができました。鵜飼大橋を越えて金華山裾の流れへ。川船の航路を確保する目的で左岸の流れが人工的にせき止めらより安全に川下りができるようになりましたが、「危険な」山裾の急流がなくなり、川がつまらなくなってしまいました。その地点でたまたまケン坊(若き川漁師平工顕太郎さん)に出会いました。川船でお客さんを案内していましたが、この日にガイドツアーに参加したお客さん、ラッキー。
 今回はスタートからゴールまで川の水の透明度が変わらず、つねに川底の石を見ながらの川下りになりました。中でも圧巻だったのが深みを泳ぐコイの群れ!こんなにたくさんのコイが長良川に棲んでいるのか。びっくり!でかいナマズまで現れました。
 もう20年ちかく毎年長良川を下っていますが、今回の水の透明度は最高でした。魚の豊かさも!長良川を見直しました。惚れ直しました。長良川になじんでいる(つもり)の私ですらこんな認識ですから一般の地域住民の方はながらがわのすばらしたに気づかないのはあたりまえのことです。今度の11月10日是非『Eボート長良川クリーンアップ作戦』に参加してみてください。初めての方歓迎です。
美しい長良川、いつまでも!
出発点の千鳥橋河原
夏とは打って変わって静かで美しい 
見違えるような川の透明度
川底の石がはっきり見える 
清掃予定地点A
狭い川岸の木に漂着ゴミが引っ掛かっている 
清掃予定地点B
石の河原はきれいゴミが洗い流されているが 灌木に漂着ゴミが
古津のわんど
意外に漂着ゴミが少ない
 
左岸の金華山裾
木に引っかかったゴミが気になるがボートをつけるのが難しい 
ボートの影が川底にくっきりと ! 秋の長良川の風物
瀬張り網漁 
川底に映る漕ぎ手の影に後光が ! 悠々と泳ぐコイの影 

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