板取冒険自然学校報告

2005.8.19-8.28

板取キャンプのメインエベント<飛び込み>

今年の板取キャンプは雨にたたられつらいものがありました。前半は毎日雨、台風の直撃はまぬがれたものの、天候が回復してからも増水が続き、まともな川遊びがほとんどできませんでした。目玉の<蕪山頂上ビバーク>も<銚子滝への遡行>も断念。それでも参加者の子どもたちは、虫を捕まえたり、物作りに打ち込んだりして元気に過ごしました。1名途中リタイアもありましたが、10日間楽しんで乗り切ってくれました。川遊びが少なかった分、工作のお土産がたくさん出来ました。ムササビも雨の合間を縫って顔を出してくれました。私たちは自然の中で<自然体験>を遊ばせてもらっています。天候という自然もこちらの都合どおりうごいてくれません。今年もムササビの縄張りの中でキャンプさせてもらいましたが、今年はアカバチ(ヒメスズメバチ?)が神社に巣をつくったので彼らの縄張りの中で生活することになりました。楽しいだけではない厳しい自然の中で、子どもたちはいろいろな人間関係の試練も乗り手ってたくましく育っていきます。こどもたちが来年は一回り大きくなって戻ってきてくれることを楽しみにしています。

8/19
自己紹介 男子11名、女子4名、
あわせて15名の仲間が集まりま
した。
まずは区長さんのうちに挨拶。区
長の長屋良三さんにはキャンプ期間
中ずいぶんお世話になりました。
まずは近くの川へ川遊びに。昨年
の大雨で流れが変わり、つまらな
くなっていなした。
8/20
集落への挨拶回りと村の地図作り
の聞き取り
3班に分け家々を回り村の地図
出来ました。
「宝箱」(標本箱)作り。これから中
に入れる宝物を見つけたり作ったり
していきます。
8/21
今年のバイクトライアル世界大
は雨の中。選手達のすごい技
に子どもたちもびっくり。常設コー
スで
BMX・MTBの体験を楽しみ
ました。
梶浦先生の指導で野麦から持ち
帰った
火山灰土「宝物」(鉱物
の結晶)
探しをしました。はて、何
が出でてくるのかな。
おなじみ梶さんのムササビ・モモン
の話。この夜は全員は無理でし
たが、キャンプ期間中に全員もが
ムササビと見ることが出来ました。
8/22
近くで切り出してきた竹で竹細工
竹箸と竹コップを作りました。
長屋良三さんの指導でチェーンソ
ウを
体験薪割に挑戦します。
先ほど作ったまきでさっそく
ドラム缶風呂を沸かします。
8/23
今日も雨が降り、天候がすっきり
しません。
ウッドドーム(屋根付き
グランド)でドッジボールなどをし
て遊びました。
長屋良三さんの水鉄砲教室。つ
ぼを押さえた指導でどんどん水
鉄砲が出来上がっていきます。
出来上がった水鉄砲で「合戦」。
大いに盛り上がりました。
8/24
今日も天候が1日もちそうにあり
ません。頂上ビバークをあきらめ、
蕪山日帰り登山。
頂上の無人測候所の上に上がり
景色を楽しみました。
全員頑張って頂上まで登りまし
た。みんな元気です。
8/25
やっと天候が安定し、水遊びが出
来るようになりましたが、まだ流れ
が強く他に水遊びをする人はいま
せん。
旧板取村(現在関市)の端までや
ってきて林道歩きをやりました。天
気がよければ北アルプスが見える
展望台なのですが。
交流会のチラシ作り。手作りの招
待状を1軒1軒配って回りました。
8/26
木の枝エンピツ作り。材料は近くで
拾ってきた木の枝。面白い作品が
出来ました。
近所のおばさんから差し入れして
もらったスイカで
スイカ割り。うまく
割れるかな。

名勝川浦渓谷。板取へ来たら一
度はここにやってこなければなり
ません。
8/27
今日は楽しい食べ物プログラム
の1日。まずは地元特産
「芋もち」
作り
昼は人気の流しソーメン。地元の
竹で作った岩さんの労作、ソーメン
流し装置。手作りの竹コップを竹箸
でいただきます。
お世話になった村の人たちを招待
しての
交流会。出し物は工夫を凝
らしたクイズ,紙芝居、劇
8/28
最終日。10日間のキャンプの
り返り
条件は悪くても、板取キャンプの
ベスト1はやはり「川遊び」。そし
ワースト1は予想どおり「ヒル」
解散式が終わって、最後の食事は
村のレストラン「
シュトローム」でカ
レーライス
<板取で作った作品>
「宝箱」(標本箱) 竹箸と竹コップ 木の枝エンピツ 水鉄砲

板取の生き物たち